(この記事の最終更新日は、2020年4月14日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今回の話題は「蛍光灯」だって!
今日は、日本中どこにでもある「蛍光灯」の話です。一応念の為に写真を載せますよ。。
一般家庭でもこの、40Wの蛍光灯を使っている所、、多いですよね!
事務所や店舗などでは、標準品と言ってよいくらい普及しているのが、この直管型の蛍光灯照明器具なのです。
でも蛍光灯照明器具なんて、いまさら記事にする事無いと思うわ!
私でも、蛍光ランプの交換できるのよ!
そうだね!でも、蛍光灯照明器具って、3種類あるって知ってたかな?
蛍光管(蛍光ランプ)も3種類あって、間違えると機械が壊れちゃう事もあるんだよ!
それは・・・蛍光管(蛍光ランプ)の長さが3種類あるって事?
うーん。「長さ」ではないんだな。。
じゃあ、なるべく易しく説明するね!
と言うわけで、今回は、同じように見える「蛍光灯(蛍光管)」の違いについてのお話になります。
蛍光灯(蛍光管)の種類
さあ。今回のテーマは蛍光灯。家で、丸型や直管型の蛍光灯使っている人多いですよね!
では、最初に蛍光灯の種類について説明していきますよ!
スターター式 蛍光灯
最初に紹介するのは、スターター式。この方式が「蛍光灯」の基本。
蛍光灯って、スイッチ入れてもすぐにつかないよね!
そうだね。スイッチを入れてからちょっと時間が経ってから、バチバチって光って、そのあと蛍光管が白く光るよね!
この時間が掛かる方式の事を、スターター式と呼んでるんだ!
ふむふむ。スターター式って名前なんだ
蛍光灯を交換するときって、白い蛍光管と一緒に「グロー」も変えましょう!って言われた事ありませんか?
グローと言うのはとっても小さな電球のような部品です。
こんな形をしたもの。実は蛍光灯は、最初に光る時が一番大変。
普通に電気を流そうとしても、蛍光管の中に電気を流すことができないのです。
※そのかわり、一回流れ出せば大丈夫!電気を切るまで流れ続けます!
このグロー(点灯管)は、たまったエネルギーを一気に蛍光管に流し込むためのスイッチの役割をしているのです。
だから、グロー(点灯管)がダメになると、蛍光灯が点くのが遅くなったり、点かなくなったりするのです。
スターター式の蛍光灯は、回路が簡単で、グローランプさえ交換すれば長持ちするというメリットがあるので、今でも一般家庭を中心に広く使われています。
デメリットは、点灯が遅い事。
スイッチを入れてから数秒しないと点灯しないという特徴があります。
ラピッドスタート式 蛍光灯
スターター式の蛍光灯の弱点。それは点灯が遅い事。
スイッチを入れてから数秒後にチカチカ光って付き始める。。
この反応の悪さが許せない!と言ったかどうかは分かりませんが、とにかくすぐに点く「蛍光灯」を作れ!と言って生まれたのが、ラピットスタート式の蛍光灯
回路を書くとこんな感じ。
細かい説明をすると難しくなっちゃうので、かなり簡略化。。
グローランプを使わずに、高速に点灯出来る回路を使っています。
この方式は、グロー(点灯管)式よりも明らかに点灯が速いという特徴が。。基本的には、電源スイッチを入れた瞬間にピカッと蛍光灯が点く感じ。
すごいね!すぐに点くのなら点灯管なんてやめちゃって、全部こっちにすればいいのに!
ラピット式は確かにすごいんだけど、点灯回路が複雑なのと、安定器が大きく高価なってしまうという問題もあって、一般家庭にはあまり普及しなかったんだ!
でも、店舗や事務所、工場などは、このラピットスターター式が多く使われているよ!
ちなみに、「ラピット」というのは、英語の”Rapid”の事。速い!という意味があります。
なんだあ、ウサギさんの事かと思った。。
そうだね!ウサギも動きが速いイメージがあるから違和感ないよね!
という事で、ラピット式は、点灯が高速になるというメリットと、点灯回路が大きく、重く、高価になってしまうという問題点があることがわかりました。
※グローランプが無いというのも大きな特徴です!
インバータ式 蛍光灯
最近、家庭用の蛍光灯で良く見るのが、「インバーター式」蛍光灯。
蛍光灯って、よーく見るとチカチカしてるよね!
そうだね。。これは、電気の「周波数」というのが影響してるんだ!
家庭用の電気は、交流と言って、電気のエネルギーが増えたり減ったりする方式。1秒間に50~60回くらい、電気がON-OFFしているのだよ!
つまり、蛍光管の中を通る電気は、「1秒間に50回~60回向きが変わる」という事。これが、蛍光灯の「ちらつき」の原因となっているというわけ。
実は、この蛍光灯のちらつきを、対策したのがインバータ式の蛍光灯なのです!
インバーターは、交流(電気)の周波数を上げたり、下げたりできる装置。
蛍光灯がちらつくように見えるのは、1秒間に50回という、人間がギリギリ感じられることが出来るくらいの周期で、点滅しているから。。
逆を言えば、周波数を上げてしまえば、蛍光灯のちらつきは抑えられるのです。
インバータ式の蛍光ランプは、ちらつきの少ない、目に優しい明りなので、一般家庭にもどんどん普及してきています。
ラビットスターター式をさらに改善させた蛍光灯が、インバーター。すぐに点灯するしチラつきも少ない。とってもすごい蛍光灯なのです。
蛍光管(蛍光ランプ)の選び方!
さて、ここまで話した段階で、どうやら蛍光灯を付ける蛍光灯照明器具の回路(考え方)は3種類あることが分かりました。
ここからは、お店で蛍光灯(蛍光管)を買う時の注意点をご説明しましょう!
なるほど、蛍光灯の機械は3種類あるのは分かったわ!
でも、蛍光灯(蛍光管)はどれでもいいんでしょ?
実は違うんだ!点灯方式毎に、専用の蛍光管が売ってるんだよ!
そうなの!!?全然知らなかった!
でも今まで気にした事なかったわよ!
実は、間違えて着けちゃっている人がすごく多いんだ。
最大の問題は、3種類とも同じ形をしちゃっている事。
そして、間違えて着けても、点いてしまう事が多い事なんだ。
点いちゃうならいいんじゃない?
電灯なんだから明るくなればいいじゃない?
それが、そうとも言えないのだ。。なんでかと言うと・・・
・点灯したとしても、明るさが足りなかったり、、性能が出ない場合があるよ!
・蛍光管の寿命が極端に短くなる場合があるよ!
・組み合わせによっては、安定器が壊れてしまう場合も・・・
結論を言うと・・・
使っている電気器具(蛍光管を付ける機械)で指定されている蛍光管を付けないと、ちゃんと性能が出なかったり、電気器具を壊してしまう事がある!ので注意が必要というわけです。
でも、おうちで使っている蛍光灯の機械が3種類のどれかなんてわからないよ!
そんなの簡単よ!交換する電気器具についていた蛍光管と同じのを買ってくればいいのよ!
ちょっとまって!ほんとにそれで大丈夫かな?だって、前に交換した時に、間違えているかもよ!
そっかあ・・・
では、これから交換する電気機器が、3種類の内、どのタイプか調べる方法を解説します。
その1:スターター式か、それ以外かを見分ける簡単な方法
分かりやすいのは、スターター式か、それ以外かを見分ける方法。
そっか!スターター式には必ず”あれ”がついているよね!
そしてなかなか点灯しないのがスターター式ね!
そういう事。
まあ、スターター式でも早く点灯する場合があるから、グロー(点灯管)のあり、無しで判断するのが簡単だね!
ちなみに点灯管は、こんな感じの物。
ガラスで中が見えるタイプの点灯管の他に、電子点灯管という、ちょっと性能の良い点灯管も発売されています。
蛍光管を変える時は、点灯管も一緒に変えるんだよね!
そうそう。点灯管が古くなると、蛍光灯の点きが悪くなったり、全然つかなくなったりするよ!
スターター方式の電気器具の場合は、スターター方式(グロー)対応の蛍光管を購入します。
ラピッドスタート式 か インバータ式の見分け方。
スターター式とそれ以外の見分け方はとっても簡単だったのですが、ラピットスターターとインバーター式を見分けるのはちょっと難しいです。
両方とも、グローランプは必要ありませんし、点灯速度も速いですからね!
基本的には、インバーター式の電気機器には見やすい場所に、
「Hf」マークがついています。
※たまに、インバータ式でも付いていない物があるので注意が必要!
Hfマークがついていれば、インバーター式で確定なので、Hf対応の蛍光管を購入してください。
ラピット式の場合は、電気機器の銘板に「ラピットスタート式」の記載がある場合が。。。
その場合は、ラピット式で確定なので、ラピットスタート対応の蛍光管を購入してください。
※ 器具を見ても判断が出来ない場合は、器具の写真や、銘板の情報をメモって、電気店で判断してもらう事をお勧めします。
蛍光管は、間違えたものを購入しても、点灯してしまうケースがあるため、誤って買ってきても間違いに気が付かない場合があります。
使っているうちに、照明器具の方が壊れてしまう事もあるから、ちゃんと正しい組み合わせで使った方がいいって事だね!
まとめ
この記事を書いている山猫は、長年電機メーカーに勤めていた事もあって、蛍光灯照明器具(蛍光管)については一通りの知識があったのですが、、
そもそも点灯方式に種類がある!ってことを知らない人が沢山いる事が分かりました。
蛍光管は、みんな同じだと思っていたわ!
今回は、なるべく難しい話はやめて、蛍光灯を点ける方法が3種類あるよ!というお話をしたよ!
これでも十分難しいけど、ちゃんと選ばなくちゃいけないというのは分かったわ!
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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