歳の市とは?
歳の市(としのいち)とは、年末に神社やお寺の境内やその周辺で開かれる市のことで、お正月の飾りや縁起物、正月用の食品などが売られ、多くの人々で賑わいます。
この風習は江戸時代から続いており、新しい年を迎えるための準備として欠かせない行事です。
歳の市の歴史と由来
歳の市の起源は江戸時代の浅草にあります。江戸時代の中頃、浅草寺で初めて開催されたのが最初とされています。
浅草で始まった歳の市は、やがて江戸中に広がり、多くの人々が集まる一大イベントとなりました。
特に浅草寺で行われる「浅草観音の歳の市」は人気が高く、多くの参拝客や観光客で賑わいました。
歳の市 2024の見どころは?
浅草寺の歳の市
浅草寺では毎年12月17日から19日の3日間にわたって「羽子板市」として開催されます。羽子板は女児の健やかな成長を願う縁起物で、江戸時代から女性たちに人気がありました。
羽子板には人気の歌舞伎役者の舞台姿が描かれ、その美しい装飾と独特のデザインが注目を集めています。
最近ではその年の話題の人物や時事を反映した「変わり羽子板」も登場し、観光客や地元の人々で大いに賑わいます。
大國魂神社の晦日市
東京都府中市にある大國魂神社では、毎年12月31日に「晦日市」が開催されます。
この市では正月飾りや縁起物、日用品が数多く揃い、新年を迎えるための準備を整えることができます。
参道には多くの露店が立ち並び、訪れる人々で賑わいます。
世田谷ボロ市
世田谷区で開催される「世田谷ボロ市」は、12月15日・16日と1月15日・16日の4日間にわたり行われ、約700店もの露店が立ち並びます。
この市は東京都内で最も大規模なフリーマーケットとして知られ、骨董品や古着、雑貨など多種多様な商品が揃います。
歴史は約440年以上にわたり、多くの人々が訪れる人気のイベントです。
歳の市 東京での開催は?
浅草寺の羽子板市
東京都台東区にある浅草寺では、毎年12月17日から19日に「羽子板市」が開催されます。この市は、正月飾りや縁起物が所狭しと並び、参拝客や観光客で賑わいます。
羽子板市は、浅草寺のご本尊である観音様の縁日(12月18日)にちなんで行われる伝統的な行事で、多くの人々が新年の準備を整えに訪れます 。
西新井大師の納めの大師
東京都足立区にある西新井大師では、毎年12月21日に「納めの大師」として歳の市が開かれます。
この市では、熊手や縁起物の露店が多く並び、正月用品を求める多くの人々で賑わいます。
特に、東京で一年最後の熊手市としても知られ、多くの参拝客が訪れます 。
巣鴨の納め地蔵
巣鴨のとげぬき地蔵尊(高岩寺)では、毎年12月24日に「納め地蔵」として歳の市が開かれます。
おせち用の食品や縁起物、日用品が多く並び、地元の人々や観光客で賑わいます。
特に、地元の名物や伝統的な食品を求めて訪れる人々で賑わい、年末の風物詩として親しまれています。
歳の市 伊勢での開催は?
伊勢神宮周辺の歳の市
伊勢神宮周辺でも歳の市が開かれますが、特に有名なのが「おかげ横丁」の歳の市です。
おかげ横丁では、12月末から新年にかけて歳の市が開かれ、地元の特産品や正月飾り、縁起物が販売されます。参拝客や観光客で賑わい、新年を迎える準備をするための多くの商品が並びます 。
おかげ横丁の歳の市
伊勢神宮内宮の門前町にある「おかげ横丁」では、年末から新年にかけて歳の市が開催されます。
この市では、地元の特産品や縁起物が多く揃い、訪れる人々で賑わいます。
特に、地元の名物や正月飾りを求めて訪れる人々で賑わい、新年を迎えるための準備を整えるのに最適な場所です。
歳の市は、日本各地で年末に開かれる伝統的な行事で、新しい年を迎えるための準備をする場として古くから親しまれています。
各地で行われる歳の市に足を運び、年の瀬の雰囲気を楽しみながら新年の準備を整えてみてはいかがでしょうか。
コメント