(この記事の最終更新日は、2020年3月10日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
本日の話題は、どこでも見かける電工ドラム(コードリール)の話。
ご自宅に持っている人も多いですし、仕事で使う人も多いですよね!
こんな形の物です。
外で電気欲しい時に使うよね!
電気コードが、樽に巻き付けてある便利グッズ!
必要に応じて電気コードを引き出して使用することが出来ます。
電気コードの長さは製品によって異なりますが、10mとか20m、場合によってはもっと長い物もあります。
それだけのケーブルがコンパクトに巻き付けられているので、主に屋外で電気を使う際は大活躍!
この便利な、電工ドラム(コードリール)ですが、使い方を間違えると、発火、炎上の危険がある事をご存じですか?
しかも、普段の電気の使い方から考えたら全然大丈夫だと思われる使い方でも、危ない場合があるのです!
コードを巻いている電工ドラム(コードリール)は、電流をあまり流せない!
電工ドラムは、使う場所まで、コードを伸ばしていくわけですが、全部コードを伸ばし切る事は稀で、ほとんどの場合、コードがドラムに残っている状態になります。
この、コードがドラムに巻いてある状態が危ないのです!
電気を使うと、コードは発熱します。
普段はあまり気にならないのですが、たくさん電気(電流)を流すと、コード(電線)は発熱します。
なぜかと言うと、電線(コード)には必ず「抵抗」があるからなんですね!
電気が電線(コード)の中を通る時に電線の抵抗によって、電気の一部が熱に変わるのです。
どういう理屈かと言うと・・・
電線に使う、銅線は電気抵抗が非常に小さい物なのですが、それでも、たくさん電気を流すと、電線の抵抗によって、電気エネルギーが失われて行きます。
この、失われた電気エネルギーが何に変わるかと言うと・・・「熱」に変わるのです。
つまり、電気コードに、たくさん電気(電流)を流すと、もれなく熱が発生するということなのです!
電線が巻いていなかったら、熱は空気中に逃げていく
では、普段の生活でなぜ問題にならないかと言うと・・・
「電線の周りが空気」だからなんです。
電気コードに発生した熱は、周りの空気に逃げていくわけです。
周りの空気は沢山あるし、常に移動していくので、多少温められても問題ありません。だから、大丈夫なんですね!
でも、ドライヤーやストーブなど、電流を多く流す機械を使うと、電線がほんのり暖かくなっていますよ!今度触ってみてください。
電線が巻いてあると、熱が逃げる場所がない!
一方、電工ドラムのように、電線がしっかりと巻き付けられている場合はどうなるのでしょうか?
電気コードに発生した熱は、逃げる場所がありません。
というか周りの電線も同じように発熱していますから、どんどん温度が上がっていってしまうのです。
結果、電線の被覆(塩化ビニールなど)の耐熱温度を超えてしまい、被覆を溶かして、発煙、発火の原因となるのです。
電工ドラムの説明書きをよく読んでみましょう!
よくあるタイプの電工ドラムの仕様を見ていきましょう。
実は、このコードリール。カタログ上の定格電流は5Aしかありません。W「ワット」表示にすると、500Wですね。。。
500Wというと、ドライヤーや電気ストーブなど温める機械はほとんど使えない事になります。
ドライヤーは平気で1200Wくらい電気を使いますから。。
実は、コードリールには2つの電流制限があって、このメーカーでは、
限度電流:コードを一杯に伸ばした状態で最大に流せる電流
の2種類があるそうです。
ちなみにこの製品の限度電流は、15Aなので、1500Wまでの機器を使う事が出来ます。
つまり、電気ストーブなど、電流をたくさん流す機械を使う時は、電工ドラムのコードを一杯に伸ばさないと危険という事になります。
まとめ
この記事を書こうと思ったきっかけは、実際に私が電工ドラムが発熱するという経験をしたからなんです。
私の場合は、ちょっとドラムが熱くなるくらいで、危険な状態にはならなかったのですが、たいして電流を流す機械を使ったわけではないのに、
(しかも短時間)これだけドラムが熱くなるって事は、実はもっともっと気を付けなくてはいけない商品なんだ!とびっくりしました。
電気コードは束ねると危険!と言われますが、実際に発熱したり、発火したりしなければ、その実感がわかないですよね!
でも、一回発火してしまったら、最悪火事になってしまうわけで・・・
出来ればそんなことになる前に気を付けましょうという意味でこの記事を書いてみました。
電工ドラムを使う上で基本になるのが、定格電流値。この値をよく見て、使用する電気製品を使う事で定格電流を超えないかどうか、気を付ける必要がありますね。
ちなみに、電流値は[A](アンペア)で表しますが、電気製品の表示は大概[W](ワット)で表示されています。
この二つの単位は、そのまま比較できないのですが、、、[W](ワット)は 電圧(V)×電流(A)でして、日本の場合、電圧は100Vですから、[W]÷100= 電流[A] となります。
(正確に計算するにはもうひと手間あるのですが、大体これで合っています。)
つまり、
500Wの製品なら、 500W÷100 = 5A
1000Wの製品なら、 1000W÷100 = 10A
となるわけです。これならなんとか分かりそうですよね!
最近の電工ドラムは、温度センサが付いていて、温度が上がると自動的に切れるものも売っています。
人間、どうしてもミスをしますから、お金で解決できる部分は、解決しちゃった方が良いという考え方もできます。
電工ドラムの発火で、家一軒燃えてしまったら目も当てられないですからね。。
最近は、電工ドラムの発火対策として、電工ドラムの温度を測定して、温度が上がると、自動的に通電が止まるタイプのコードリールも発売されているそうです。
最近の電工ドラムは、かなり高機能の物も販売されています。(漏電遮断器がついていたり・・)
見た目はよく似ていますので、間違えない用によく選んで購入しましょう!
では今日はこの辺で。
~今回ご紹介したグッズ~
最後までお読みいただきありがとうございました。
~合わせて読みたい~
コメント