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静岡県磐田市の旧見付学校を見学してきました。内部を詳細レビューします!

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(この記事の最終更新日は、2020年3月5日です。)

こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。

今日は、静岡県の名所を紹介するシリーズ。今回訪れたのは、静岡県磐田市にある、「旧見付学校」。

なんと明治初期に建てられた、とっても歴史のある学校なのです。

磐田市 「見附」の由来

静岡県磐田市は、人口16万人の浜松市の東に位置する地方都市なのですが、、よくよく調べていくととても興味深い事に気が付きます。

実は、貴重な旧跡の宝庫なんです。古いものをしっかりと残していくという文化が感じられる街・・・それが磐田という町。

古くは、東海道の宿場町の28番目の宿場町「見付」(見附)として栄えていたようです。

ちなみに、山猫は最初にここを訪れた時、「見附」という言葉にすごい違和感を覚えました。

見附という言葉は、普通「見張り番」という意味で使います。東京に地名が残っている、赤坂見附や四谷見附は良く知られていますよね。

赤坂見附も四谷見附も江戸城を守る見張り塔が置かれていたのが地名の由来となっています

では、磐田の「見附」も、見張り用の何かがあったのか?と思い調べてみると、違う説明が出てきました。

以下は、wikiからの引用となります。

見附の説明

現在の静岡県磐田市中心部。「見附」の名は、水(み)に接する土地であることが由来である。

後付けで、京から来て初めて富士山が見える場所であることから付けられたと、江戸時代の言葉遊びで尤もらしく語られた

ほとんどの宿場町は、水に接していると思うのですが、なぜ、ここだけが見附と呼ばれたのか、ちょっと不思議ですね。

引用中の後半に言及のあった富士山ですが、見附の宿の東側の丘は、富士見台とか富士見町という町名となっていますから、きっと富士山が見えるのだろうと思います。(ほんとかな?)

→ 確かに、富士見台からは、富士山が見えました!!

確かにここは地形的には面白いところではあります。

見附の東西には、北から南に標高数十メートルの台地が張り出してきており、見附はその谷間。デルタ型谷底平野の南の淵に当たる部分ですから、豊かな水源があったことは想像できます。

でも、逆を言えば水害は大丈夫だったのかと心配になる地形。何と言っても、ここは水が集まってくる場所なのです。

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旧見付学校の概要

磐田のシンボルともいわれる建造物だそうです。

白亜の壁が美しい、素晴らしい建物です。

今回 山猫が訪れた2018年12月9日は、外壁の工事中。

どこが痛んでいるのかぱっと見にはわからないのですが、2018年9月30日に襲来した台風で、建物が傷んでしまい、現在は修理中との事。

2019年4月の情報では、工事が完了して足場が撤去されたとの情報があります!

旧見附学校の歴史については、磐田市のHPから引用させてもらいます。

旧見付学校は明治5年(西暦1872年)の学制発布を受け、翌年8月に宣光寺、省光寺などを仮校舎として開校しました。

新築工事は、名古屋の堂宮棟梁 伊藤平右衛門(後の9代目伊藤平左衛門)に委嘱し、明治7年(西暦1874年)10月に工事着手、翌年1月11日に上棟式を行い8月7日に落成、開校式が挙げられました。

現存する日本最古の木造擬洋風小学校校舎で、国の史跡に指定されています。
5階建ての洋館風の館内は教育資料の展示や授業風景を再現しています。

なるほど、明治5年にお寺を仮校舎として開校して、明治8年にこの校舎が出来たという事なんですね。

明治八年は西暦1874年 今から150年近くも前ということになりますね!

ちなみに、旧見附学校は、磐田市立磐田北小学校と改名して今もまだ存続中なんです。(場所は、旧見附学校から少し北側に移動しています。)

その歴史は、もうすぐ150年!自分の通っていた小学校が150年も前からあったら、ちょっと誇らしい。友達に自慢できそうです。

 

旧見附学校は、東海道の宿場町「見附」の中心部に近いところにあります。

玉石の石垣が特徴的です!この石垣は、遠州横須賀城というお城の石垣を使用していますと説明書きがありました。

城の石垣はなくなってもいいのか?という疑問は沸きますが。。明治の時代になって、これから必要なのはお城ではなくて学校だ!という話になったのかな?

確かに、横須賀城の石垣も、こんな丸石を組み合わせた独特の物でした。

ちなみに古い地図(明治23年頃の地図)にはこんな感じで記載されています。

明治23年というと、学校が出来て間もない時期ですね。

地図を見てもわかるように、磐田駅と見附宿は少し距離が離れていますね。

なぜ、見付付近に線路を通さなかったのは調査してみないとわかりませんが、ぱっと見た印象だと・・・

東西を台地に挟まれた見付に駅を作ると、長いトンネルを掘るか、急斜面を登らせるか、いずれにしても、厳しいルートになってしまうので、比較的平坦な現在の磐田駅あたりを通過するルートにしたというのが理由かなと想像しています。

旧見付学校への行き方と基本情報

旧見付学校は、東海道見付宿のちょうど中央付近。

その当時は一番栄えていた場所に建てられた小学校。近くには、磐田のメインキャラクター「しっぺい」ちゃんのモデルになったしっぺい太郎が祀られている、見付天神があります。

基本情報(磐田市公式HPから引用させていただきました。

  • 入館無料

  • 営業時間
    午前9時~午後4時30分

 

  • 休業・休館日
    毎週月曜日(月曜日が祝日又は振替休日の場合は開館)
    国民の祝日の翌日(土・日・月曜日の場合は火曜休み),年末年始(12/29 – 1/3)

 

  • 交通アクセス
    JR磐田駅北口1番乗り場から、遠鉄バス31「磐田市立病院・大藤・神増原行き」、32「磐田市立病院・笠梅原・山梨行き」乗車、「旧見付学校」下車、徒歩約1分
    JR磐田駅北口2番乗り場から、遠鉄バス80「見付・磐田営業所行き」乗車、「新通町」下車、徒歩約5分
    JR磐田駅北口1番乗り場から、「秋葉バス遠州森行き」乗車「旧見付学校」下車、徒歩約1分

正直なところ、これだけしっかりと保存されている施設の入館料が無料というのが信じられません。

受付の人はいるわけですから、いくらか入館料をとっても良いと思うのですがいかがでしょうか?

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建物の中にはいっていきましょう

まだ入りませんね。。この写真で見てわかる通り、旧見附学校は、3階の校舎の上に2階建ての塔が立っているような構造になっています。

つまり、5階建てなのです!

でも実を言うと、、、もともとは4階建てだったらしいです。

つまり2階の校舎の上に2階建ての塔が乗っている構造だったのが、、3階部分を後で載せるという魔改造を行ったわけですね。

でも、とても美しく改造されて全く違和感を感じません!(良ーく見ると、3階が薄いのがわかります)

旧見付小学校1階

見付小学校の入口です。なんて書いてあるのか読めないですね。。

一階は、当時の学校の様子が再現されています。

教室の写真もとったのですが、なぜかブレブレ。この写真は、先生の部屋。この人形に限らず、この建物の中の人形は妙にリアルで、本当に人が座っているような感じがします。

この人形を見た時も思わず挨拶しそうになってしまいました。。

2階に行く前に、、、裏から外に出ることが出来るので行ってみます。

磐田文庫

旧見附小学校の裏には、施設の図書館 磐田文庫がありました。

私財を投入して図書館を作るという昔の人の心意気が感じられますね。

これが、磐田文庫の建物です。中も見学することが出来ますよ(1階のみ)

中の展示物は、昔の勉強机や棚、本などが中心ですね。この簡素な机でよく勉強できたなと感心します。

では、本館にもどって2階に上がってみます。

旧見附小学校2階

2階の展示は、民族資料館という感じ。とにかく、昔の物を集めて並べているという状態なのですが、一つ一つ丁寧に展示されているので、とても面白いです。

ある程度の年以上の人が行くと、懐かしい物もたくさんあって楽しめると思いますよ。

相変わらず、リアルな人形が現れてびっくりしますが、勉強している少年の横に座っている猫がかわいいですね!

では、3階に移動しましょう

旧見付小学校3階

3階に上る階段は、かなり急です。靴下やストッキングをはいている人はスリッパが脱げてしまう確率が高いので、最初からスリッパを脱いで登ることをお勧めします

3階は、農機具の展示がメインとなっています。この3階部分があとから増設された階。窓や天井が明らかに低いのがわかります。

この階の展示は、もはや小学校とは関係ない物が多いのですが、面白い器具がたくさん置かれているのでそれはそれで興味深いですよ!

遊び用のおもちゃが置かれたスペースがあります。

けん玉やめんこなどが、置かれていて、多分自由に使って遊んでいいはずです。

行ったときは、日曜日なのに、あまりお客さんがいなくて、静かでしたが。。

洗濯や料理の環境がどう変わったのかの年代表も。。この100年で恐るべき変化を遂げているのがわかりますね。。

いったい今後はどうなっていくのでしょうか?

では、4階に上ってみましょう。4階に登る階段はさらに急!頭をぶつけたり、落ちないように気を付けて!

旧見付小学校4階 5階

4階は、日当たりのよい、1部屋の空間(10帖くらい?)

4階は、もともと校長室とか応接室につかわれていたようです。

あの急な階段を、偉い人が行き来していたと考えると不思議な気持ちになりますが、あの時代の階段はみんなこんな感じだったのかな?

日当たりも良くて眺めもよい気持ちの良い部屋です。

そのまま5階に登ります。5階に上る階段も傾斜が急なので気を付けて!

5階はかなり小さな部屋です。3帖くらいかな?

以前はここには太鼓が置かれていたそうです。

窓からの眺めは素晴らしいですよ!このあたりは高い建物もなくて遠くまで見渡せます。

これで、旧見付小学校を一通り見て回りました。

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まとめ

今回は、静岡県磐田市にある、旧見付学校を訪ねました。

旧見付学校は、木造の洋風建築の小学校としては、日本最古の物だそうです。

きわめて貴重なこの施設。なんと入場料は無料。

この日は、日曜日だというのにお客さんはパラパラとくる程度。もっともっと賑わってほしいですね!

とっても丁寧に保存してあるのですから、もう少し観光名所としてプッシュしても良いのになあと思いました。

お車の場合は、駐車場があります。電車の場合は、磐田駅下車、小学校の近くまで遠鉄バスで行くことが出来ます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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