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静岡県賀茂郡松崎町、伊豆に残る最古の小学校校舎「岩科学校」を見学してきました。

静岡県東部-伊豆
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(この記事の最終更新日は、2020年3月11日 取材日は、2019年4月3日です。)

こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar

山猫は、古い学校を見るのが大好き!
昭和初期に建てられた木造の小学校を見ると、ときめいてしまうのですが、さらに古い明治の建物を見るとその作りの良さに感動すらしてしまいます。

その当時の教育に対する憧れというか期待みたいなものを感じてしまいます。

今日紹介するのは、静岡県の伊豆半島。
賀茂郡松崎町(西伊豆の中では南のほうです。)にある「岩科学校」という古い小学校の建物。

最初に作られたのは、なんと1880年(明治13年)9月 明治時代が始まって、日本各地に学校が作られた時の一校という事になります。

但し、現在の建物は1992年に竣工当時の姿に復元されたもので、途中どんな形になっていたかはよく分かりません。
100年以上も経っているいるわけですから、仕方がないですよね。。

実は、このブログでは、同じ時代に建てられた古い学校を一つ紹介しています。

それが、静岡県西部 磐田市にある、「旧見付学校

こちらは1875年(明治8年)に竣工との事で、岩科学校よりも5年ほど早く完成していたようです。

岩科学校の概要

松崎町で良く見られる、なまこ壁が美しい洋風の校舎です。
旧見付学校に比べると、低くどっしりした感じがしますね。
明治初期という時代を考えると、めちゃくちゃハイカラな建物だったのではないでしょうか?

岩科学校の歴史と、建築方式については、Wikipediaを引用させてもらいます。

地元の大工棟梁・菊地丑太郎、高木久五郎の設計施工による擬洋風建築である。
玄関上の唐破風など寺社建築の要素に加え、なまこ壁やアーチ窓、半円バルコニーが組み合わせられている。
平面は、和風2階建の中央棟の左右から副舎一棟ずつがはりだしたコの時型をしている。
正面玄関に掲げられた「岩科学校」の扁額は、太政大臣・三条実美の書である。

松崎町は左官の名工で工芸家であった入江長八の出身地で、2階の和室には代表作「千羽鶴」の鏝絵が残されている。
扁額上の龍の彫刻も長八の作と伝えられている。

また、開化亭の玄関天井や旧西座敷の天井に描かれた鏝絵は長八の高弟・佐藤甚三が制作したものである。

wikiにも書かれていますが、伊豆の松崎町という所は、入江長八さんという、有名な工芸家が活躍した所。
この岩科学校にも、長八さんの製作した壁の細工(後で紹介します。)が残されています。

学校にこれだけの名作が残されている所だけを見ても、この岩科学校にかける地元の思いが伝わってきます。

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岩科学校への行き方と基本情報

岩科学校のある、西伊豆は、鉄道が通っていませんので、観光に行くのなら自家用車で行くのが基本。
(バスを乗り継いでいくことは可能でしょうが、現実的ではありません。。)

岩科学校は、松崎町の中心から、岩科川を上流に登って行ったところにあります。

基本的には一本道ですので、カーナビがあれば迷う可能性は低いと思いますよ!

基本情報

重要文化財 岩科学校

〒410-3613静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442
TEL 0558-42-2675 FAX 0558-42-2675
◆開館時間 9:00~17:00(年中無休)
◆入館料 大人300円【中学生以下無料】
              ※障害者手帳をお持ちのお客様は、障害者手帳提示で入館料が半額になります。
     (割引券、クーポン券等の併用はできません。)
    JAF会員証提示で1割引きになりました。(2019年4月の情報です。)

駐車場、トイレ

無料の駐車場が学校のすぐそばに準備されています。

収容台数は、乗用車20台以上、大型バス5台 これぐらいの収容能力があればいっぱいになる事は少ないと思います。
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岩科学校内部を出来るだけ詳しくレポートしていきます!

では、岩科学校の中に入っていきましょう! といいつつまだ入りません。。

確かに、こうやって見ると、洋風なのか和風なのか良く分かりませんね。
入り口のバルコニーの造形は洋風っぽいですが、屋根は瓦葺きの和風建築。
まあ明治の初期ですから、まだ洋風建築が日本に入ってきて間もない時期。
最新の洋風の様式を取り入れて作ろうという事だったのかもしれません。

岩科学校1階

一階は校長室や、昔の教室を再現した部屋などがあります。

古い学校の展示あるあるですね。赤ちゃんをおぶって授業に参加している子もいます。

昔の小学生は大変だったんだなと思いますね。。

校長室は、岩科学校の歴史の資料室として使われています。

岩科学校の校長室はかなり立派な物。
壁に掛けられた掛け軸が迫力がありますね!

その他、一階には、

農家の生活を再現した部屋があったり、

特産の絹織物(写真は、絹の原料の繭です。)の説明コーナーがあったりします。

昔の風俗や、道具などの展示もあります。

大概、この手の古い建物は、民族資料館的な様相を兼ねてしまうのですが、この流れはどうなのかなと思いますね。。
学校は学校として見せた方が良いような気がするのですが。。

では二階に上がってみましょう。

岩科学校2階

2階に登る階段は斜度60度というものすごい傾斜。

上から見下ろしても階段が見えません!

これは、階段ではなくはしごなんじゃないかと思わせるすごい傾斜の階段なんです。
この階段は、建築当時の物だそうです。昔の人はこの階段でも平気だったのかな??

今の学校がこの階段だったら、階段から転げ落ちる事故が多発して大変な事になりそうです。。。

こうやって写真で見返してみると、部屋の仕切りが障子だったり、完全な和風の建物ですね。。

そして、この2階に、岩科学校の見どころがあるのです。それがこちら

伊豆の名工、入江長八さんが手がけた、鶴の壁画?(鶴の部分が盛り上がっているので彫刻といった方が良いのかな?)

とにかく、部屋中を鶴が飛び交っている姿はとても美しい。
この部屋を見るだけでも、この岩科学校に来る価値がありますよ!

さらに、学校入り口の上にあるバルコニーの壁にも、

見事な彫刻が!こんな素敵な彫刻を見た子どもたちは、何を思ったのでしょうね。

正直、うらやましいですね!

天井にも、見事な細工が・・・

岩科学校からの眺めです。

このあたりは、山に囲まれて、民家も多くありません。
前に広がる庭の姿はだいぶ違うと思いますが、遠くに見える山々は150年前とあまり変わっていないのかもしれませんね!

急な階段の脇には、大きな太鼓! そういえば、磐田の旧見付学校にも大きな太鼓がありました。

そろそろ、岩科学校の見学はおしまい。
学校の外に出ていきましょう。

岩科学校 開花亭(お土産物屋さん)

敷地内には、かなり古い建物のお土産物屋さんがあります。

随分古いなーと思って調べてみると、なんと、作られたのは、明治8年!旧岩科村役場を改装した建物だそうです。

古民家風の建物。中にはお土産物コーナーのほかに、飲食のスペースもあります。

学校見学で疲れたら、一息入れるのもいいですね!

ちなみに、お土産物屋さんの右側が、公衆トイレ。
岩科学校の中にはトイレはありませんので、学校に入る前にトイレに行っておいた方がよいと思います。

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まとめ

今回は、伊豆 松崎町にある、岩科学校を訪ねました。

伊豆に観光に行くと、どうしても「海」がメインになってしまいます。
海が綺麗なので仕方がないのですが、、でも、雨が降っていたり、風が強かったりした場合は、旧跡を観光するのも良いとおもいますよ!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

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