(この記事の最終更新日は、2020年3月5日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今日の話題は、「スマホで感電するというショッキングな話!」原因と気を付けるポイントを解説していきます。
山猫は先日、「ロシアで15歳の少女が、スマホをお風呂に落とし感電して亡くなる」というニュースを見つけて、目を疑いました!
スマホに限らず、タブレットや、テレビをお風呂で楽しむという事が一般化している現在、スマホをお風呂を落として感電死とはいったい何が起こったのだろと思っていろいろ調査してみました。
調べてみると、似ている事故が多数起きていました。
CASE1 アメリカ CNNニュース
(CNN) 米14歳少女、浴室で感電死 スマホ充電中コードに触れたか
米ニューメキシコ州で先ごろ、スマートフォンを浴室に持ち込んで充電しながら使っていた14歳の少女が感電死する事故が起きた。
家族や友人は、風呂場でスマートフォンなどの電子機器を使うことがどれだけ危険かを認識してほしいと訴えている。
死亡したマディソン・コーさんは、ニューメキシコ州ラビントンにある父親宅で夏休みを過ごしていた。
今月9日、浴室にスマートフォンを持ち込み、ケーブルをタオルの上に置いて充電。
その様子を写真に撮り、「延長コードを使えば入浴中でも充電できる」というメッセージを友人に送信していた。
それが最後の音信になった。
CASE2 ロシアBreaking News
【海外発!Breaking News】14歳少女、入浴中に感電死 充電中の携帯電話が原因か(露)
モスクワ在住の14歳の少女が入浴中に携帯電話を持ち込み、感電死した。
携帯電話は充電器に延長コードで繋がれていたという。
CASE3 フランス アメーバニュースパリジャン、レクスプレス
お風呂でスマホ、感電死 フランスの18歳
パリジャン、レクスプレスなど現地の報道によると、フランス西部のメーヌ・エ・ロワールで、先月19日、18歳の息子がお風呂で意識を失っているのを母親が発見、アンジェの病院の集中治療室に運んだが、10日後に死亡した。
男性は、お風呂の中で充電しながらスマホを使用しており、感電死だったという。
CASE4 イギリス ライブドアニュース
【海外発!Breaking News】充電中のスマホを手に入浴した男性が感電死 延長コードが災いか(英)
少し調べただけでも、入浴中にスマホを使っていて、感電死というニュースがいくつも見つかりました。
さらには、、充電ケーブルの先(コネクタの部分)を誤って舐めてしまった子どもが感電死するというショッキングなニュースも・・・
CASE5 インド エキサイトニュース
スマホの充電コードを舐めた2歳児が感電死(印)
毎日何気なくやっているスマートフォンの充電。。実はもっともっと注意深くならなくてはいけないのかもしれません。。
共通点は充電中!
前項で上げた4つの案件と、今回のロシアの1件ですが、すべてに共通している項目があります。それは・・・
「充電中」であること。
充電中という事は、家庭用のコンセントと、スマホが、充電ケーブルを介してつながっているという事なのです。
最近は、スマホ自体は防水化が進んでいて、水に落としても大丈夫な機種も出てきてはいるのですが、充電ケーブルや、充電器は違います。
スマホを浴槽に落とすことで、一緒に充電器も水中に没してしまい、AC100V (海外ではAC200Vもある)が、浴槽に使ったため感電死したのだろうと考えました。
日本でも、通電中のドライヤーを浴槽に落として感電死するという事故が起きていますので、スマホも充電中は危ないのだという事がわかりました。
では、家庭用のコンセントで充電していなければ、大丈夫なのでしょうか?
また、充電器を水中に落とさなければ大丈夫なのでしょうか?
実はもっともっと気を付けなくてはいけないのです!
充電器が水に浸からなくても危険な場合がある!
最初にちょっとお勉強
電気には、電圧という考え方があります。(V) ボルトで表しますよね。
家庭用のコンセントの電圧はAC(交流)100V (日本) 一方、スマホの充電は、DC(直流)5Vという低い電圧で行われるのです。(最新のUSB-Cという規格では9Vでの充電もありうる)
つまり、
- 家庭用コンセント~充電器の間は、100V(交流)
- 充電器 ~ スマホの間は5V (直流)※一部例外あり
充電器を通す前と後では、電圧がだいぶ違うことがわかります。
5Vの電圧で感電することはない?
5Vという電圧は、乾電池を3本直列にしたくらいで、触っても別になんともないくらいの電圧です。
この件を調べた時、5Vという低電圧で感電するわけはないから、何らかの理由で、商用電源の100Vがお風呂に流れ込んでしまったのだろうと山猫は考えました。
でも、、良く調べていくと、モバイルバッテリーで充電していて、感電死したというニュースを見つけたのです!
注意!スマホをバッテリーごと風呂に落として感電死する事件が続発!
Sviridenkoさんが風呂に浸かりながら死ぬ直前までiPhoneを使用していたことが、SNSのログイン履歴から分かりました。
また、iPhoneに接続されていたモバイルバッテリーが感電の原因だったことも判明しました。
モバイルバッテリーとは、持ち運びができる携帯型バッテリーの事。日本国内でも、ポケモンGOの人気と共に一気に認知された感があります。
Anker PowerCore II 10000 (10000mAh 大容量 モバイルバッテリー)【PowerIQ 2.0 / LED Wheel搭載】iPhone&Android対応 (ブラック)
※ このモバイルバッテリーは形状の参考の為に掲載したもので、事故とは関係ありません。
要するに、スマホが充電できる大容量の電池という物。これがあれば、家庭用コンセントにつながなくても、スマホの充電ができるという優れものなのです。
つまり、モバイルバッテリーには、商用電源(100V~240V)はつながっていない。
つまり、モバイルバッテリーで感電死した方は、5Vという低い電圧で亡くなった事になるわけです。
そんな馬鹿な!という感じですよね。乾電池を3本つなげたくらいの電圧で人が亡くなるとは山猫も思えませんでした。
でも実は、条件さえそろえば、5Vという低い電圧でも危険だという事が分かってきたのです。!
それは・・・ 濡れているという条件 ・・・
電気の流れやすさは「抵抗」という単位で表すのですが、
濡れた状態では、この「抵抗値」がぐっと小さくなるのです。
参考までに皮膚の接触抵抗というものがどの程度変わるのか記載してみます。
・汗ばむ:800オーム・濡れる:0~300オーム
この値に、人体の内部抵抗(約500オーム)を足したものが抵抗値になるらしいです。
これを見ると、乾燥時と、濡れた状態では、電気の流れやすさが全く違う事に気が付くと思います。
お風呂場で、電気製品を扱うことは、想像以上に怖い事なんですねー。
お風呂場以外でも、水を扱うところで、電気製品を使う際は、十分注意する必要がありそうです!
まとめ
・スマホを浴槽に落として感電死する例は世界中で起きている。
・充電しながら、スマホを浴室で扱うのは極めて危険な行為
・モバイルバッテリーでも危ない。モバイルバッテリーは防水対応ではないため。
・乾燥した状態では、何の問題もない機器も濡れた状態で触ると危険!
防水のスマホを充電しない状態で浴室で使う分には大丈夫である可能性は高いのですが、できれば、お風呂に電化製品を持ち込むのはやめたほうが良い気がします。
スマホの充電が危険なんて今まで思いもしなかったけど、、気を着けなきゃいけないんだね!
そうだね!特に濡れている時は、電気を通しやすく感電しやすい!って事だけでも覚えていると、良いと思うよ!
以上最後までお読みいただきありがとうございました!
~合わせて読みたい~
コメント
最後のほう、
5Vで感電死するという根拠が不明確。
「皮膚の接触抵抗」というのが
まことしやかに書いてあるが、
テスターをあてて抵抗を測ってみても、もっと高い。
濡らしてみたら、それでも500Kオーム以上だった。
信頼できる情報を参照すべきです。
ちば乃木様。
貴重なご意見ありがとうございます。
皮膚の接触抵抗の数値の件ですが、
・大阪大学 産業科学研究所の資料
https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/tew/anzen/2015/tew/2015health.pdf
・九州電気保安協会のHP
https://www.kyushu-qdh.jp/public_interest/howto_electlic/shock/
のデータを引用させていただきました。
出典情報の不備。申し訳ありませんでした。