(この記事の最終更新日は、2020年10月14日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今回訪れたのは・・・
静岡県牧之原市にある「相良油田 油田の里公園」だよ。
油田って石油を採掘する所だよね?静岡県で石油が出るの?
今はもう採掘していないのだけど、
昭和初期の日本を支えた重要な場所だったんだって!
今回訪れたのは、静岡県牧之原市にはる「相良油田跡」今は、バーベキューの施設や大型遊具を備えた公園になっています。
このブログを書いている山猫は、静岡生まれの静岡育ちなのですが、、、静岡県内に油田があるなんて、最近まで知らなかったのです・・・なんで知ったかと言うと・・・
週刊少年JUMPに連載中のDr.STONE(ドクターストーン)という漫画で、相良油田が登場したからなのです。
実はこの漫画、かなりの人気シリーズだそうで、この漫画の中で相良油田が紹介されてから、聖地巡礼にこの油田を訪れる方が増えているそうです。
正直なところ、地元の人でも知らない人多いからね。
漫画を見て、こんな場所あったんだ!
って思った静岡県民多いと思うよ!
という事で、山猫も「相良油田」に行って来ました!今回はそのレポート記事となります。
相良油田の概要
この手の話は公式HPから引用した方が確実だね。
日本初の機械掘り油井です。
相良油田は、太平洋岸唯一の石油抗です。油田は明治5(1872)年に発見されたあと、翌年明治6(1873)年に菅ヶ谷地区で開坑、試掘に着手されました。
明治7(1874)年から日本初の機械掘りの油井が始まり、明治17(1884)年頃の最盛期には原油生産額4,000石(ドラム缶約3,600本)が産出され、油井240坑、従業員600人に及んだと言われています。
昭和30(1955)年頃まで産出していましたが、その後の稼動は中止されました。
この油田で産出された石油は、色が琥珀色で、極めて良質の石油として有名でした。
現在は、昭和25年にロータリー式掘削法により開坑した機械掘井戸がひとつ保存されており、県文化財に指定されています。
この井戸で実際に油のくみ上げを見学することができます。
平成19年には、近代石油産業発祥の地として、経済産業省「近代産業遺産」に認定されました。
ドラム缶1本200リットルとすると・・3600本は
200×3600 = 720,000リットルって事か。
かなりの量の石油が採掘されていたんだなあ。
昭和になると、だいぶ資源が枯渇してきてしまって、採掘量が減ってしまったのだ。最終的には、昭和30年(1955年)に操業を終了したみたいだよ。
相良油田への行き方。基本情報
相良油田があるのは、牧之原~御前崎にいたる丘陵地帯。
正直に言うとカーナビが無ければたどりつくのは難しいです。
付近には、鉄道はなく、バス路線も見当たらなかったので、相良油田に行くには「自家用車」が必須アイテム。
海側から登っていくルートもあるけれど、
東名高速道路の「相良牧之原IC」を起点にするのが分かりやすいと思うよ。
東名高速道路を下りたら、国道473号バイパスをひたすら南下。
菅山ICで下りて右折して後は道なりなのですが、途中看板等がほとんどないため、ほんとにこの道で良いのか迷う事必死です。
という事で、カーナビを頼りにした方がいいよ!
道自体は、とっても快適!
バイパスは空いている事がほとんどだし、菅山ICから先の道は、気持ちの良い田舎道。
川も綺麗なので、ドライブを楽しんでね!
基本情報 油田の里公園 相良油田資料館
所在地:〒421-0514 静岡県牧之原市菅ケ谷2525−1
相良油田資料館
TEL:054-887-2525
開館時間 9:00~16:00 (火曜日定休日※祝日の場合は変更の可能性あり)
正確な情報は 公式ホームページ をご確認ください。
油田の里への曲がり角
菅山ICでバイパスを下りて、後はひたすら道なりなのですが、途中看板らしきものはないため、かなり不安に。。
基本的にはカーナビを信じるのが吉です。
公園に入るには、最後の最後で、左折する必要があります。その目印がこちら。
どれ?
道路の左側に、「相良油田」って看板がみえるでしょ。ここを左折(東名 相良牧之原IC→473号バイパス→菅山IC経由で来た場合。)するよ。
左折後は下り坂、ゆっくりと下っていくと・・・
左手に、相良油田観光栗園が見えてきます。
観光栗園の脇の道を入っていくと・・・現在も稼働する唯一の油井があります。
年に数回試験採掘がおこなわれているみたい。
公園に行く場合もう少し先に進みます。
右手に油田の里公園が見えてきます。
あと50mほど走ると、右手方向に「油田の里公園」の看板が見えてきますので、その交差点を右折。坂を下っている途中に駐車場があります。
駐車場
油田の里公園には、2か所の駐車場があります。
ちょっとわかりにくいけど、取り付け道路から坂を下って行って左側に見えるのが第一駐車場で、さらに下ったところにあるのが第二駐車場なのだ。
駐車できる台数は、
- 第一駐車場 約30台
- 第二駐車場 約35台
見た所、普通車の駐車場しか準備されていないようでした。
バスが止まれそうなエリアは見つからなかったなあ。
こちらが第一駐車場です。
こちらが第二駐車場。
この日は、第二駐車場はほとんど車がとまっていませんでした。
Dr.STONEで紹介されてから人気なんじゃなかったの?
もうちょっといるかと思っていたけど、、まあパラパラと人が訪れていて、寂しい感じはしなかったよ!
トイレ
油田の里公園のトイレは、相良油田資料館の外側に準備されています。
男性用、女性用の他に、車いすの方のための多目的トイレも準備されています。
中も綺麗に清掃されていたよ。
安心して使えるトイレがあるのはいいよね!
油田の里公園を出来るだけ詳しくレポートしていきます!
やっと、公園の解説だね。。前置きが長すぎるよ!
確かに!では公園内の施設を見ていこう!
駐車場~公園入口
第一駐車場の入り口には、真新しい看板。現在値と牧之原市の観光地について解説されています。
最近、この手の看板が設置されている観光地が増えたよね。
統一感があるのは旅行者には助かるね!
公園の入り口はスロープになっています。
牧之原市 相良油田資料館
スロープを下ったところにあるのが、油田の里公園の中心。「相良油田資料館」です。
かなり立派な建物だね!
帰ってから気が付いたのだけど、屋根のとんがった造形は、後から紹介する、相良油田の油井の形をイメージしているね。
この記事の取材に行ったのは、2020年10月。新型コロナ感染防止対策で、アルコール消毒および、入館者の連絡先を記載する必要がありました。
何年か後にこの記事を見て、あの頃はこんな事してたんだって思うかもね。
なんの心配なしに観光出来る日はいつになるのかな。。
では、中を見て回りましょう。
小さくて良くわからないのですが、中央付近に、たくさんの油井があった時代のジオラマです。
こんなにいっぱいあったんだ!かなり賑やかだったんだろうね!
展示は、相良油田の油の品質が非常に優れていたという説明や、石油を採掘するための施設の説明。
これは手掘りの井戸のタイプ。
まさに石油の井戸ですね!最初は、人力で行われていた石油採掘は、徐々に機械化され効率的に石油を採掘できるようになったそうです。
相良油田では、機械掘りの油井もたくさんあったのですが、、どうも手掘りの井戸タイプも併用していたようです。
なんで、全部機械化しなかったのか、係の人に質問すればよかったな。。
(※相良油田は、日本初の機械掘り油井だそうです。)
Dr.STONEの特設コーナーが出来ていました。
館の解説をしてくれた「おねえさん」のDr.STONE愛が凄かったのが印象的。
確かに、すごく丁寧かつ正確に漫画になっているからね。
自分の住んでいる場所や好きな場所が紹介されるのはうれしいよね!
そのた、相良油田の歴史についての展示がいろいろあったのですが、ここでは割愛。
ご興味のある方は、ぜひ見学にいらしてくださいな。
油田の里 保存施設。
油田の里には、石油採掘施設が保存されているよ。
油井の中には入れなかったのだけど、まだ使用可能で、定期的に試験採掘をしているんだって。
資料館のすぐ近くにあるのが、「手堀り井戸小屋」人力で石油を掘っていた時の施設を復元したものらしいです。
建物の中はこんな感じ。左側はまさに井戸ですね。右側は「たたら」と言って、足で動かす「ふいご」。坑内に空気を送り込む機械なのです。
新鮮な空気を地下に送るしかけだったのだ。
石油を掘るのってこんなに大変だったんだね。
これ、漫画に出てたのと同じだね!
そうだね!これも手掘りの井戸小屋を復元したものなのだ。
建物の上の方にあるのは、ソーラーパネルではなくて、採光用+排気用の窓なんだよ。
こちらの施設は、入り口が閉まっていて中を見る事は出来ませんでした。
その他、公園内の施設
油田の里公園!という名前を聞くと、歴史上の施設だけがあるようなイメージですが、実際は、ほとんどは普通の公園です。
遊具や芝生広場があって、普通に気持ちの良い公園なのです。
バーベキューが出来る施設もあります。
晴れた日なら気持ちよさそうだね。屋根がないから、雨が降ると厳しそうだけど。。
バーベキュー広場の横には、水場も用意されています。
公園の横には穏やかな流れの小川が。。実は山猫はこのあたりは生まれて初めて来たのですが、公園に至る道も、豊かな水量の川が流れていて、とても気持ちの良い所でした。
大型の遊具も設置してありました。
最近流行りの派手な色合いではなく、ベージュを基調としたデザインが好感が持てます。
古い産業遺跡が展示してある公園だからね。遊具もイメージに合わせたんだろうね。
あんな所に油井が!っておもったら・・・なんのことはない。時計でした。。
まとめ
今回は、静岡県牧之原市にある、太平洋岸でただ一つの「油田跡」相良油田をご紹介しました。
静岡県民でも、知っている人はかなり少ない相良油田ですが、、実は日本の産業を語る上で非常に重要な施設であることがわかりました。
公園としてもとても綺麗に安全に整備されていますし、駐車場も十分準備されています。
トイレや水場も充実していますので、小さなお子さんの遊び場としてもとても利用しやすい施設だと感じました。
もちろん、お勉強としても・・・教科書に載っていたとしても全く不思議ではない相良油田。
ぜひ、お子さんと一緒に訪ねてみてください。Dr.STONEの特設コーナーでは、コミックスを読む事も出来ますよ!
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
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