(この記事の最終更新日は、2021年6月30日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今日は、みんな見た事のある世界地図の話です。
子どもの教育用に家の壁に世界地図を貼っている人も沢山いますよね!
うちもリビングの壁に貼ってあるよね!
でも、この世界地図に大きな問題がある事を知っている人は意外と少ないのです。
家庭用に売られている地図のほとんどは、「メルカトル図法」という書き方で書かれた地図。
この地図はとても優れているのですが、一点、ものすごい大きな問題があるのです。
メルカトル図法の世界地図の問題点
よくあるタイプのメルカトル図法の地図ですね。この地図を見て育った子供はきっとこう思うのではないでしょうか?
「オーストラリア大陸よりも、グリーンランドの方が大きい!」
たしかに、この地図を見ると、グリーンランドはかなり巨大な島だと思っちゃいますよね(本当に大きな島ではあるのですが。。)
でも、本当の大きさはオーストラリアの方が圧倒的に大きいのです。
面積を数字で出してみると。。
オーストラリア:7,692,024㎢
(数値はwikiより転載)
なんと、実際の数値を調べてみると・・・
「オーストラリアはグリーンランドの4倍くらいの大きさがある事が分かります。」
にわかには信じられないですが、これが事実!
実は、メルカトル図法は、面積を正しく表す事が出来ない図法なのです。
メルカトル図法は、緯度が高い地域(北極や南極に近い地域)の面積が大きくなってしまうという特性があるため、北極に近い、グリーンランドが実際よりも大きく表示されてしまうのです。
同様に、北極に近い、アラスカやロシアが実際の面積よりも大きく描かれてしまうという問題があります。
メルカトル図法の地図は見やすいですし、緯度、経度が直交しているという優れた面もあるのですが、この地図だけ見ていると、間違えた地理の知識を植え付ける事になってしまうのです。
世の中には、面積を正しく表示できる地図図法もあります。
面積を正しく表示できる地図の書き方もあります。
代表的な例として、モルワイデ図法という書き方でかかれた世界地図を紹介します。
地図は小学館の資料から引用させていただきました。
メルカトル図法と違って、北極、南極に向かうにしたがって、ぎゅーと絞られているのが分かります。
この地図ではグリーンランドの存在感がとても薄いのに気が付きます。
地図の端っこに小さく表示されているのが、グリーンランド。
なるほど、この地図を見ると、オーストラリアの方が大きいというのが分かります。
この、モルワイデ図法は、面積が正しく表示される、正積図法の一つなのです。
この地図は面積が正しく表示されるというメリットはあるのですが、地図の周辺に行くと、形が歪むという問題点があります。
地球は丸いのだから、平らな紙に表現するには無理があるのです。
そもそも、地球は丸いので、それを平らな紙に書こうとする段階でかなり無理があるのです。
一番正確に、世界各国の地形を表した地図・・・それが地球儀です。
あたり前田のクラッカーだね!
実は、地理を正しく理解するという点では、地球儀は最良のアイテムなんですよ!
※※どうでも良い話なんですが、(あたり前田のクラッカーって戦後すぐにはやったフレーズだと思っていたのですが、、まだ、売ってました。。。なんと100周年!!!)
レイメイ藤井 地球儀 先生おすすめ小学生の地球儀 20cm OYV11
地球儀は、丸くて、机の上に置いておくと邪魔ではあるのですが、メルカトル図法だけ見ているとしてしまう誤解をだいぶ解く事が出来る、素敵なアイテムです。
子どもの教育の為に、一家に一台準備しておいた方が良いと山猫は考えています。
以上、今回は、世界地図の誤解についてお伝えしました。
(なんだかメルカトル図法の悪口みたいになってしまいましたが決してそんな事はないのです。)地図の端から端まで、ゆがみの少ないメルカトル図法は、地図としてとても優れたものなのです。
出来れば、壁にメルカトル図法の地図を貼って、知識の補完用に地球儀を準備されたら良いとおもいますよ!
以上最後までお読みいただきありがとうございました!
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