(この記事の最終更新日は、2020年3月11日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今回から、一般家庭の無線LAN(Wi-Fi)を出来るだけ快適に使うというテーマでいくつか記事を書いていこうと考えています。
事の発端は、友人との会話でした。。友人家族の内、スマホを使っている人は3人。
家には、ソフトバンク光が引かれていますので、家の中はwifi接続が可能という状態。
なんだか、携帯のデータ量が半端ないんだけど。。
なんとかならないかな?
あれ、いったい何に使ってるの?外で動画を見まくってる??
なるべく動画は家で見るようにしてるんだけど。。
家ならWifiがあるから、パケットは消費しないのに。。おかしいね?
実は、私の部屋ではなぜかWi-Fiが切れてしまったり、つながっても遅かったりして使えないの??なんでだろう。。
もしかして、その部屋って、Wi-Fiの機械がおいていある場所から遠いところにあるんじゃない?
確かに、Wi-Fiの機械は1階にあって、私の部屋は2階。
しかも一番離れている部屋だ!でも Wi-Fiの電波って、100mは飛ぶって書いてあるよ??
相当広い家でも、家の端と端は100mないよ??
やっぱり離れた所にあるのか!
Wi-Fiの電波は、確かに、公園などで開けたところでは100mくらい飛ぶけど、壁や床を抜けるのはとても大変で、どんどん無線が弱くなってしまうのだ!
ご家庭をおける無線LANの問題の大半は、、
もともと無線LANは、同一フロア(同じ部屋)の中で使うものだった
無線LAN(WiFi)は、会社のオフィスのように、一つのフロア内にあるパソコンやプリンタなどをLANで簡単につなごうという考えで開発されたそうです。
そして、会社での使われ方は今も昔もあまり変わっていないのですが、大きく変わったのが、一般住宅でのWi-Fiの普及。
スマホは、無線LANでの接続が基本ですし、パソコンも無線LANでつなぐのが当たり前の世の中になってしまいました。
これほど、一般住宅で無線LANが使われるようになるとは!あまり予想した人はいなかったんじゃないかな?
そして、一般住宅で無線LANが使われはじめると、新しい問題が出てきました。
それが、「無線LAN 意外と飛ばない」問題です。(なんじゃそりゃ。。。)
一般の戸建て住宅では、無線LANの親局は、リビングに置かれることが多い。
(光回線など電話回線はリビングに引かれることが多いですからね!)
当然、無線LAN(Wi-Fi)の親機が置かれているリビングでは、無線LAN(Wi-Fi)の電波が強いので快適に使用できるのですが、、壁を一枚隔てた隣の部屋に行くと、、、
ちょっと怪しくなり、
階段で2階に上がると、無線LANの親機が置かれている場所の真上の部屋くらいまでは何とか使えても他の部屋は全然ダメということも珍しくありません。
これは、なんでかと言うと、無線LAN(Wi-Fi)の電波は、壁などを通り抜ける時に信号が弱くなってしまうからなんです。
また、最近は、壁の中に断熱用のアルミ蒸着フィルムが使われることがあるのですが、このアルミのフィルムが無線LANの電波を反射してしまうという側面もあります。
ということで、屋外では100m以上飛ぶといわれている無線LAN(Wi-Fi)の電波も、家の中では、ちょっと頼りないということになるのです。
最初の一歩は、現状の把握から!
無線LAN(Wi-Fi)が切れる、遅いと不満を言う前に、まずは、家のなかで、電波がどのように飛んでいるかを確認するのが先決!
と、その前に予備知識を・・・
無線LANが使っている周波数は、2.4GHz帯と5GHz帯の2種類
GHz(ギガヘルツ)と聞いても、何のことだかさっぱりわからないですよね。
とりあえず無線の種類だと理解していただけたらと思います。
2.4GHz 5GHz ともに無線電波なのですが、ちょっと性質が違う。違いを列挙すると
・2.4GHzは昔から無線LANで使ってきた周波数。5GHzは新しい・最高速度(伝送速度)は5GHzの方が早い
・壁の通り抜け能力は、2.4GHzの方が高い。
つまり、カタログ上の性能は、5GHz帯の方が良いし、無線LAN親機の傍で使うのだったら、5GHz帯の方が性能が出る。
でも、条件が悪くなると、5GHz帯のチャネルは苦しい。2.4GHz帯の方がよくなる。
正直なところ、一般家庭でスマホで動画を見たりする分には、2.4GHz帯の性能で十分すぎるほど。
家が狭ければ、5GHzでもよいと思いますが、一軒家の隅々までと考えると、2.4GHz帯を使いたいですね。
最近の機器は、2.4GHzと5GHzの両方が使えてしかも、条件を見て自動的に切り替えてくれるものがほとんど。
でもひと昔前は、2.4GHz と5GHzでSSIDを分けてあったりするものもありますから、5GHzでつないで調子が悪かったら、2.4GHzでつなぎなおしてみるという方法もあります。
無線LANの電波のチカラを測定するアプリがあります。
簡単に見るなら、スマホの画面上のアンテナバーを見るのが簡単なのですが、これだと、ちょっと分解能が低め。
(電波の強さは3段階くらいしかないですからね。。)
Wi-Fiの能力を図りたいのだったら、もう少し細かく調べたいところ。
そこで、登場するのが、スマホの画面上に、無線LAN(Wi-Fi)の電波の強さを表示してくれるアプリなんです。
無線LANの強さを表示してくれるアプリはいくつか種類があるのですが、その中で山猫がおすすめするアプリは・・・
パソコンの周辺機器でおなじみのIOデータという会社が出している無料アプリ、
「Wi-Fiミレル」です。
いろいろ機能はあるのですが、一番簡単な使い方が電波の強度を図る機能。
やり方は簡単、電波強度を測りたいポイントに行って、画面をみているだけ。こんな感じで電波強度が表示されます。
黒塗りの部分は、本当は、現在接続しているSSIDが表示されているのですが、個人情報なので見えなくしてあります。
測定値はふらふらと動くので、何回か測定してその結果を平均すればOK。
これを家じゅうの部屋で行えば、どのくらい電波が弱くなっているか(どのくらい減衰しているか)が分かります。
感覚としては、この数値が50くらいであれば問題なく通信出来ている印象。
30以下になるとかなり怪しくて、20以下だと切れやすくなる感じ。
とりあえず、このアプリで測定しておくと、家の中で、どこが弱いのかが把握できます。
試しに我が家を測定してみた。
実はこのアプリは、家の間取りを最初に登録しておくと、家の中のヒートマップ
(電波の届きやすさを色で表現した地図)を作成してくれるのですが、簡単に済ませたいなら、各部屋で測った測定値を記録しておくだけでもOK
やってみると、面白い結果に、、
1階
・wifi 親機が置いてある部屋(リビング)・・・隅々まで感度は良好
・リビングに続く廊下 ・・・ 多少減衰するが、数値は優秀。
・壁を一枚挟んだ和室 ・・・ 廊下よりも数値が悪い。。。
・さらに壁を挟んだ玄関 ・・・ 電波強度は非常に悪い。。使えないレベル。
2階
・wifi親機が置いてある部屋の直上・・・ 十分使える。しかし、1階の和室より数値が悪い。
・隣の部屋・・・ かなり悪い ギリギリ使えるレベル。
・その隣の部屋・・・もう使えないレベル。
考察
・wifi親機の仕様上、上方向への電波が弱い気がする。(2階は総じて苦戦)ただし、床材に何か電波を反射する要因があるのかも。。
以上、大体想像通りではあったけれど、数値で確認できたので納得できました。
まとめ
今回は、一般家庭でも当たり前のように使われるようになった無線LANについて。
実は、ワンフロアしかないアパートやマンションよりも、WiFiの問題は2階建て以上の一軒家が難しい。
まずやるべきは、「現状の把握」これをちゃんとやらないと、効果のある対策は難しいのです。
今回は、とりあえず現状の装置で電波が届いている範囲の確認ができたので、目的は達成です!
以上、とりあえず、今日の記事はここまで!
次回は、無線LAN 中継器を入れて、Wi-Fiが届くエリアを広くする!という記事を書く予定です。
お楽しみに!
~続きの記事~
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