(この記事の最終更新日は、2020年3月14日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今日の話題は「リチウムイオン電池」だよ!
フーン。聞いたことない電池だね。
アルカリとかマンガンとかは知ってるけど、、、普通の家にはないんじゃないの?
確かに、単3とか単4の乾電池ではないけれど、実はたーくさん使ってるんだよ!
え!そうなの??
あまり、聞きなれない「リチウムイオン電池」ですが、実は身の周りで大量に使われている電池なのです。一番身近なのがこの商品!
そう!スマートフォンです。
スマホに使われるバッテリーは、ほぼすべて「リチウムイオンバッテリー」
あ!ちなみに、リチウムイオン電池とリチウムイオンバッテリーは同じ物です。
スマホに限らず、最近売られている充電が出来る製品には、ほとんど「リチウムイオンバッテリー」が入っています。
もちろん、この製品にも・・・
そう!最近流行っている、「モバイルバッテリー」の中身ももちろんリチウムイオン電池なのです。
そっかー。モバイルバッテリーの中身もリチウムイオン電池なんだ!
知らない間に沢山買ってたんだね!!
でも、リチウムイオンバッテリーって何が危険なの?
・リチウムイオン電池の構造
・リチウムイオン電池の危険性
・安全に取り扱うための注意点
を、お話します。
便利なリチウムイオンバッテリー。でも取り扱いを間違えると・・・
最近、モバイルバッテリーやノートPCが炎上した!というニュースを良く耳にしますよね。。
鞄の中のモバイルバッテリーが突然煙を吹いたり・・・
実は、リチウムイオン電池が爆発・炎上する事故は年々増えているのです。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(nite)がまとめた資料によると、2017年に発生したリチウムイオン電池(LiB)の発火事故の件数は、175件!!
2日に一件の割合で事故が起きていたことが分かります。
そして、事故発生件数が年々増えている事を考えると・・・そりゃ頻繁に耳にするわけですね。。
そもそも、なぜリチウムイオン電池を使うのか?
なんで、こんなに事故が起きている電池を使うのかな?
充電が出来る電池は今までもありました。
今でも、自動車のバッテリーで使われている、「鉛蓄電池」
ラジコンや、コードレス電話機の電源として使われている「ニッカド電池(ニッケルカドミウム電池)」
今や、充電池の代名詞 「エネループ」に代表される、ニッケル水素電池
エネループは今でも使っているね!
でも、スマホや、モバイルバッテリーに使われている電池は、ほぼすべてが、「リチウムイオン電池」なのです。これはなぜなのでしょうか?
答えは、電池としての性能!
とにかく、リチウムイオン電池は、軽くて小さい電池の中に、ものすごい量の電気をため込む事が出来るのです。
重さあたりのエネルギーを比較してみると・・・
電池の材料1kgあたりどれくらいのエネルギーを貯めることができるの?
という尺度、重量エネルギー密度で比べてみると・・・
・リチウムイオン電池(18650)・・・201Wh/kg
※18650は、単三型ではないのですが、乾電池タイプのリチウムイオン電池です。
つまり、リチウムイオン電池は、ニッケル水素電池に比べて、約2倍の電気を貯められるという事が分かります。
スマホの電池に求められるのは、なるべく小さくて、電気が沢山貯められる物。
この要求にこたえる為に、リチウムイオン電池が使われているのです。
便利なリチウムイオン電池!でも取り扱いを間違えると・・・
リチウムイオン電池の特徴は、エネルギー密度が高いって事。
これはつまりものすごいエネルギーが小さな電池の中に溜まっているという事なのです。
エネルギーが沢山貯められるのは素晴らしい事なのですが、見方を変えると「すごく危険。」
だって、すごいエネルギーが貯めてあるってことは、小さな爆弾みたいな物なのです。
普段は、穏やかにたまっている電気も、何らかの理由で電池が壊れると、
「発熱→発煙→発火」となってしまうのです!
では、取り扱いを間違えるって何をしたらいけないのでしょうか?
リチウムイオン電池は衝撃に弱い!
リチウムイオン電池。スマホの電池は四角い箱みたいだし、モバイルバッテリーに使われている電池は、普通の乾電池みたい。
一見危険な物には見えないのですが、、電池と言うのは、もれなく「プラス極」と「マイナス極」があって・・・
プラス極とマイナス極が接触してしまうと、ショートと言ってものすごい電気が流れて、非常に危険な状況になるのです。
もちろん、丁寧に使っていれば、電池のプラス極とマイナス極がショートしてしまう事はないのですが、、(製造不良は除きます。)
スマホや、モバイルバッテリーを落としたり、変形させたりすると、中の電池がショートしてしまう事があるのです!
ちょっと違う実験なのですが、リチウムイオンバッテリーに衝撃を加えたり、電池を曲げてみたりしたときにどうなるか?という動画がありましたのでご紹介します。
これは怖いね!
結構派手に、発煙、炎上するのが分かると思います。
リチウムイオン電池が原因の火事も年々増え続けているので、注意が必要!と言うのが分かりますね!
リチウムイオンバッテリーを爆発・炎上させないためには・・・
リチウムイオン電池が危ないのは分かったけど、、でも使わないわけにはいかないよね!
そうだね!今の社会、リチウムイオン電池が無いと、とても回っていかないからね。。
使うのを止めるのではなく、上手く付き合っていくことが大事だね!
今までに分かったのは、衝撃を与えない事!
電池の中が壊れて、発熱したり、火が出たりしたよね!
他に注意することはない?
そもそも粗悪な製品も沢山出回っているんだ。
電池の品質が良くなかったり、安全装置が付いていなかったりする製品もあるよ。。
粗悪な製品を見分ける手段はないの?
モバイルバッテリーをこれから買うのだったら、
「PSE」マークがついている物を買うのだ!
PSEというのは、簡単に言うと、メーカーがこの製品は、ちゃんと国の基準に合っていますよといのを自主的に検査している証。
このマークがついている製品は、一定の信頼が持てる製品という事になります。
今までは、モバイルバッテリーにPSEマークはいらなかったので、過去に買ったモバイルバッテリーにPSEマークがついていなくてもそれは仕方がないのですが・・・
2019年2月からは、モバイルバッテリーはPSEマークが必須になりました。
もう、PSEマークがついていないモバイルバッテリーは売られてはいないと思うのですが、、店頭で買う時は、注意してみてくださいね!
まとめ
今回は、実は身近にあふれている、リチウムイオン電池についての記事でした。
電池が爆発するってあまり考えたことないと思いますが、小さい箱の中にものすごい量のエネルギーが蓄えられていると考えると、怖い!と思いませんか?
もちろん、丁寧に使えばそうそう壊れる物ではないのですが、、
実は危険な物を扱っている!という事を頭の片隅に置いて、使ってほしいと思います。
ちょっとでも異常を感じたら、使うのを止めてくださいね!
気を付けて使えば、とっても便利で安全な物。怖がりすぎるのも良くないね!
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
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