(この記事の最終更新日は、2022年7月7日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
この記事は・・・
子どもから「天体観測用の双眼鏡」をせがまれたら・・・初めての双眼鏡選び!~知識編~
の続きとなる記事です!
この記事では、子どもに最初に買ってあげたいおすすめ双眼鏡を紹介しているけど、前の記事を読むと・・・山ほど売っている双眼鏡の中で、なんでこの商品をセレクトしたかがわかるよ!
という事で、今回は、山猫がおすすめする、
子どもが双眼鏡を欲しがったら買ってあげて欲しい、入門用双眼鏡をご紹介します!
ただし!このブログでおすすめしている双眼鏡は、あくまでも山猫の主観です!
一つの考え方として間違えではないけれど・・・
他にも正解はあるかもしれません。
あくまでも一人の星オタクの意見として聞いていただけたらと思います。
※ この記事を書いている山猫は、メーカーから物品や金銭の提供を受けていません。
特定のメーカーの宣伝ではないって事だね!
全部自前で、準備するのは大変なのだが。。
まあ仕方ないか。。
子どもが双眼鏡を欲しがったら・・入門用双眼鏡のスペック確認!
では、前回の記事~知識編~での結論をもう一度確認していきたいと思います。
(1.5)ズーム付きは選ばない。
(2)対物レンズの直径は、20mm~40mm
(3)ひとみ径は、4mm~6mm
(4)プリズムの形式は、「ポロ型」
(5)重さは500g以下
(6)アイレリーフは、15mm以上(眼鏡を掛けている場合は必須!)
(7) 視界は、広すぎず、狭すぎず。(見かけ視界は50°~60°を選ぶ)
(8) 価格はほどほど。。(最初の1台だし・・・コスパ大事!)
今回はこの結論をもとに、おすすめ双眼鏡を紹介していくよ!
↑のおすすめポイントが理解できないよ!って方は、↓の記事を先に読むと理解が深まるよ!
序章:大口径、低倍率のガリレオ式双眼鏡
あまり一般的ではないのですが、忘れてはいけないのが、ガリレオ式を採用した星空観察用双眼鏡。
ガリレオ式というのは、プリズムを使わなくても像がひっくり返らない望遠鏡の事よね?
そうそう。でも倍率が高くなると視界が極端に狭くなるので、、
せいぜい倍率3倍くらいまでしか使えないのだ。。
逆を言うと、倍率2倍前後では、20°を超える超広視界の双眼鏡となります。
これを上手く使ったのが、星空観察専用の双眼鏡なんだ!
星空観察双眼鏡については↑の記事で詳しく解説しています。ここでは、おすすめの星空観察双眼鏡をご紹介しておきます。
・笠井トレーディング CS-BINO 2×40
笠井トレーディング 2x40mm 星空観賞用双眼鏡 CS-BINO 2×40
・SIGHTRON サイトロンジャパン Stella Scan 2×40 B400
SIGHTRONJAPAN サイトロンジャパン 星空観測用 オペラグラス Stella Scan 2X40 B400
でも倍率2倍だと、使う意味があるのかしら?
そうだね。覗いた感じはほとんど肉眼と変わらないのだけど、見える星の数は段違いなのだ!
自分の目をグレードアップしたような感じに見える双眼鏡なんだよ!
超広視界という点と、適当に覗いてもそれなりに見えてしまうガリレオ式の寛容度が合わさってとっても気軽に星空散歩が出来る。
それが、星空観測用の双眼鏡なのです。
ここからは、プリズムを使用した一般的な双眼鏡の紹介となります。
口径20mm~25mm:どこにでも持っていけるコンパクトサイズ。
対物レンズの口径が20mm~25mmというのは、星を観察する双眼鏡としてはかなり小さいのだ。
双眼鏡の明るさは、対物レンズの口径と、倍率で決まるんだよね!この口径で星の観察に向いているって事は、、つまり、倍率が低いって事かな?
このクラスでおすすめする双眼鏡は次の2機種。
・日の出光学 ヒノデ 5×21-A5
・SIGHTRON SAFARI 5×20
どちらも、双眼鏡としては低倍率の5倍の双眼鏡だよ。
この記事を読んでいる人の中には、5倍ってものすごく低倍率じゃね??
10倍とか12倍とか高倍率の商品の方がいいな!って思う人もいるかもしれませんが、、実はこの倍率だから良いのです。
なぜか、日本では、高倍率=高性能みたいな風潮があるけど、そんな事はない!
口径20mmで倍率5倍だったら、ひとみ径は4mm
双眼鏡を選ぶときは、ひとみ径が4mm~6mmの製品をお勧めするよ!
では、今回紹介する製品のスペックを確認しておきましょう!
メーカー名 | 日の出光学 | SIGHTRON |
型番 | 5×21-A5 | SAFARI 5×20 |
対物レンズ口径 | 21mm | 20mm |
倍率 | 5倍 | 5倍 |
ひとみ径 | 4.2mm | 4mm |
実視界 | 11度 | 10.2度 |
アイレリーフ | 16mm | 15.5mm |
コーティング | マルチコート | マルチコート |
最短合焦距離 | 2m | 2m |
重さ | 215g | 265g |
プリズム | Bak4 | Bak4 |
カラー | 白・茶 | 黒・赤 |
眼幅調整範囲 | 55~70mm | 不明 |
防水 | 無し | 無し |
三脚取付ネジ | 無し | 無し |
全体的に日の出光学の方が高性能な感じなのかな?
・日の出光学 ヒノデ 5×21-A5
実は、この日の出光学 5×21-A5は、山猫の主力双眼鏡の一つ。
良く持って歩いてるよね!
この双眼鏡を作っている日の出光学は、あまり大きなメーカーではないので、量販店でこの機種を見る事はほとんどありません。。
でも、知る人ぞ知るすごい双眼鏡なのです。
この双眼鏡を最初に覗いた時の衝撃は今も忘れなれないな。。
そして、5倍という低倍率がほんとに使いやすい。
手で持っていてもブレが気にならないし、視界も11°とかなり広いので、見たい場所にすっとフォーカスできます。
星も綺麗に見えるよね!
恐ろしく優秀なコーティングの為か、もっと大きな口径の双眼鏡を覗いているのでは?と思ってしまうほど明るいのもプラスポイントです。
今回紹介している双眼鏡の中ではちょっと高い。。。
販売価格は15000円くらいするよ。
だけど、内容を読み見ていくと、この性能でこの価格は安すぎる!って思うくらいとにかくめちゃくちゃ良く見えるのだ。
ちなみに、山猫はこの双眼鏡を「昼間」も使ってます。
鳥や風景を観察するのにこの双眼鏡は最高!
視界が広いから、適当に双眼鏡を向ければ良いのだ。
子どもにも、大人にも使いやすい双眼鏡だよ!
・SIGHTRON SAFARI 5×20
サイトロンジャパン SIGHTRON(サイトロン)双眼鏡 SAFARI 5x20BK(ブラック) SAB023BK
こちらも、5倍20mmの双眼鏡。SIGHTRONのSAFARI 5×20です。
形は、日の出の物と良く似ているね!
そうだね!このタイプを、「逆ポロ」というのだけど、とってもコンパクトに収まって、持ち運びがやりやすいって特徴があるのだ。
使ってみてどうだった?
山猫はこの双眼鏡を見る前に、日の出のA5を見てしまったので、あまり感動はなかったのですが・・・もし最初にこちらを見ていたら、「こりゃ良く見える双眼鏡だな!」って思ったはず。
視界も明るいし、像も綺麗。普段から持ち歩くのには最適な双眼鏡です。
Amazonでの実売価格が9000円前後(2022年7月現在)と、日の出のA5よりちょっと安いのだ。
口径30mm:双眼鏡入門機の王道!
個人的には、口径30mmの双眼鏡は、入門用に超おすすめなんだ。
あ!倍率は6倍がいいよ!
山猫が入門用にお勧めする、
「口径30mm 倍率6倍」
昼間でも夜間でも非常に明るく、見やすい双眼鏡になりやすい(設計がダメだったら、どうしようもないのですが、、)このクラス。
しかも、重量が500g以下というのも大きなポイントになります。
重量500gってそんなに大事なの?
双眼鏡って、手に持って使うでしょ。
特にお子さんや女性の場合、重たい双眼鏡は長時間持ってられないのだ。。
双眼鏡の沼にどっぷりはまってしまった人は、多少重たくても全然平気!ってなったりするのですが、今回のターゲットは・・・
「これから双眼鏡をはじめて使う、双眼鏡入門者(しかも子ども)」なわけです。
確かにあまり重たい物をずっと持つのは大変そう!
という事で、6倍x30mmの双眼鏡の中から山猫が入門用としておすすめする2機種をご紹介します。
メーカー名 | ケンコー・トキナー | Vixen |
型番 | ultraVIEW 6x30WP | アトレックライトIIBR 6×30WP |
対物レンズ口径 | 30mm | 30mm |
倍率 | 6倍 | 6倍 |
ひとみ径 | 5mm | 5mm |
実視界 | 8.3° | 8.0° |
アイレリーフ | 19.1mm | 18mm |
コーティング | マルチコート | フルマルチコート |
最短合焦距離 | 3m | 5m |
重さ | 450g | 500g |
眼幅調整範囲 | – | 49mm~70mm |
防水 | あり | あり |
ピノホルダー取付ネジ | あり | あり |
おすすめ品は・・・
ケンコー と ビクセンだね!
6倍x30mmでおすすめする2品は、どちらも老舗の光学メーカー ケンコーとビクセンです。
ケンコー・トキナー ultraVIEW 6x30WP
Kenko 双眼鏡 ultraVIEW 6x30WP ポロプリズム 6倍30口径 防水 020395 ブラック
1機種目は、ケンコーだね! ごく普通の双眼鏡という感じ。
ケンコーは、双眼鏡のラインナップが多くて、同じような双眼鏡がいくつかあるのに注意いしてね!
最初に紹介する、KenkoのultraVIEW 6x30WP アマゾンでの実売価格5000円程度のお求めやすい価格の双眼鏡なのですが・・・
想像以上にしっかり作ってあったのだ。。
この価格としてはかなり優秀な双眼鏡だよ!
さらに、嬉しいのが、「防水」という事。
防水ってそんなにありがたいの?
実は、双眼鏡って結構濡れます。アウトドアで使っていても塗れるし、天体観測をしていても夜露で濡れます。。。
もし内部に水分が入ったまましまっておくと、次使う時にカビが生えてしまうかもしれません。。
防水だと、安心して使えるのだ!
光学性能も、この価格だったら十分と言えるKenkoのultraVIEW 6x30WP。
価格は抑えたいけれど、質の良い製品を選びたいという方におすすめです!
ビクセン アトレックライトIIBR 6×30WP
ビクセン (Vixen) 双眼鏡 アトレックライトII BR6x30WP 14707
今や、日本の光学メーカーと言えば「ビクセン」と言われるほど有名なメーカーになったね!
※ 超高級品を発売しているメーカーは、他にいくつもありますが・・・
山猫が30年前に買った双眼鏡もビクセン。とても長いお付き合いなのです。
そんな昔からあるメーカーなんだね!
そんなビクセンが販売しているのが・・・
アトレックライトIIBR 6×30WP 見た目は、ケンコーのultraVIEW 6x30WPよりもずんぐりしている感じです。
持った感じは悪くないよ!
重さもほとんど同じ見たい。
カタログスペックでは、多少ビクセンの方が重たいみたいだけど、、実際に持った感じだとあんまり変わらないかもね!
全体的な設計は、kenko製によく似ているのですが、一つ一つの部品を見ていくと、ビクセンの方が一段階良いパーツを使っている印象です。
あと、ビクセンのアトレックライトIIBR 6×30WP
目と目の間隔をかなり狭くすることが出来るのだ!
双眼鏡は、使う人の目と目の幅にぴったり合わせる必要があるのですが、、小さな子どもの場合、目と目の幅(眼幅と言います)が凄く狭い場合があるのです。
ビクセンのアトレックライトBR 6×30WPの最小眼幅は50mm!(普通は55mmくらい)
お子さんの目の眼福(黒目と黒目の間の距離)は、物差しで簡単に測れます。
もし、眼幅が55mmよりも狭かったら、ビクセンのアトレックライトBR 6×30WPをおすすめします。
まとめ
今回は、子どもが、「天体観測用の双眼鏡が欲しい!」って言ったら・・・どうするかというテーマで、双眼鏡を選ぶポイントと、おすすめ双眼鏡をご紹介しました。
もっと大きい双眼鏡はどうなの?
もちろん、口径が42mmとか50mmとか・・・もっともっと大きい物も良い物があるよ!
でも、最初に一台は、軽くて小さくて、使いやすい倍率の双眼鏡をおすすめするよ!
特に、天体観測用の双眼鏡は、多種多用。価格もピンキリ。
見る対象によって買うべき機種がコロコロ変わる世界です。
しっかりと一台目で遊んで、次は何がいいかなーって選んであげれば良いと思いますよ!
では、今回ご紹介した双眼鏡を・・・
笠井トレーディング CS-BINO 2×40・・・自分の目をグレードアップ星空観察専用双眼鏡
SIGHTRON サイトロンジャパン Stella Scan 2×40 B400・・・自分の目をグレードアップ星空観察専用双眼鏡
日の出光学 ヒノデ 5×21-A5・・・低倍率、コンパクト双眼鏡の最高峰。
この機種を超える製品は、私の知る限り1機種しかありません。
SIGHTRON SAFARI 5×20・・・十分な品質を持つ、コンパクト機。かなりレベルの高い双眼鏡です。
ケンコー・トキナー ultraVIEW 6x30WP・・・実売価格5000円前後の製品とは思えない高品質な双眼鏡
ビクセン アトレックライトII BR 6×30WP・・・安定した品質はさすがビクセン。
入門用にぴったりです。
今回ご紹介した双眼鏡。。
6×30に関しては、もっともっと性能の良い製品が販売されていますが、、初めて使う双眼鏡としては高すぎると考えて、普及機の中で性能が良いと山猫が感じた製品をご紹介させていただきました。
もっと性能がいい製品あるじゃないか!って怒らないでね!
今回は、天体観測に使える双眼鏡というテーマだったけど、それ以外に使えないわけじゃないよ!
コンサートなどのイベントでも使えるし、バードウォッチングや、景色の観察にも使いやすい。
つまり、どこにでも持ち出して使ってほしい!そんな双眼鏡なのだ!
以上最後までお読みいただきありがとうございました!
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