(この記事の最終更新日は、2020年4月11日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
今日の話題は、蓄光、夜光、蛍光。夜に光る塗料の話です。
??みんな同じじゃないの??
そうだね同じだと思っている人。結構多いけど実は違うんだ!
今回は、蓄光、夜光、蛍光の違いと便利な蓄光グッズを解説するよ!
この3種類の言葉はよく似ているのだけど、少しずつ違うのです。
どれも、暗闇で光るイメージなのですが。。
一体、何が違うのか・・・まずは、違いから解説していきます!
蛍光塗料は紫外線を当てると光る!
蛍光塗料は、紫外線を当てると光る塗料の事。
昼間、太陽の光を当てても光っているはずなのですが、太陽の光が強すぎて光っているのかどうかよくわかりません・・・
蛍光塗料が活躍するのは、光の少ない夜間。
わずかな光を受けて、ぼんやりと光ります。
蛍光塗料を塗ってあると、くらい所でも光って見えるので、目立つのですね。
ただ、蛍光塗料は、真っ暗になると、すぐに光が消えてしまいます。
あくまでも、紫外線などの光を受けると、発光する塗料という事です。
夜光塗料は、真っ暗闇でも光り続ける!
最近、あまり夜光塗料という言い方をしなくなりましたね。
夜光塗料とは、真っ暗闇でも光り続ける塗料の事。昔の時計の文字盤などで良く使われていました。
でも、なんで、ずっと光り続ける事が出来るのでしょうか?
光というのはエネルギーなので、どこからかエネルギーを補給しない限り、いつか光は消えてしまうはず。
でも、夜光塗料を塗った時計の文字盤は、何年たっても光り続けます。これは一体どんな原理なのでしょうか?
答えは、放射性物質。
放射線物質とは、長い時間をかけてエネルギーを放出する物質(このエネルギーは要するに放射線の事)。
この放射線を受けると発光する塗料が放射性物質(放射能)と一緒に文字盤に塗られているのです。
一般的には、ラジウムと呼ばれる放射性物質がよく使われました。
ただ、微量とは言え放射性物質を腕時計など体に身に着ける物に使うのは危険な事。
また、文字盤に夜光塗料を塗る職人さんにガンが多発したことで、使用禁止になりました。
1990年には、夜光塗料に放射性物質を使用する事が禁止されましたので、今残っているのはかなり少ないのではないでしょうか。
たまに、東京の世田谷区や、渋谷区で、地中に埋まったラジウムが見つかって大騒ぎになります。
多分昔は、放射性物質の管理がずさんで、適当に保管されていたのでしょうね。。
蓄光塗料は、光を貯めて長く光る!
最後は、蓄光塗料。蓄光とは、光を貯めるという意味ですね。
光を当てるとそのエネルギーを塗料に吸収し、暗くなると、ゆっくりと放出する不思議な塗料なのです。。
どのくらいの時間をかけて放出するかは、蓄光塗料によってまちまちで10分くらいで暗くなってしまうものから数時間光り続ける物まであります。
また、照明が消えて、部屋が暗くなった瞬間(つまり一番エネルギーが蓄えられた状態)が一番明るくて、徐々に暗くなっていくという特徴もあります。
最近の文字盤が光る時計に塗られている塗料は、すべて蓄光塗料という事になりますね。(海外製品は、まだ放射性物質を使った夜光塗料が使われているのかな?)
部屋が暗くなった直後は、明るく光るのですが、徐々に暗くなってしまうという問題はあります。
でも数時間光ってくれれば、十分という場面も多いのです。
蓄光塗料は、夜光塗料の一つという分類も出来ます。
事実、最近では蓄光塗料の事を夜光塗料と言う場合もあります。
あえて蓄光塗料という言い方にしたのは、放射性物質を使っていないから安全だよ!という事をアピールしたかったからかもしれません。
防災用品として、蓄光塗料を考える。
はっきり言って、蛍光塗料が塗られた製品は、防災用として役に立つ可能性が低いのです。。
正直な所、山猫には、蛍光塗料が役に立つシーンが思いつきませんでした。。。
停電になって、真っ暗になった時に光ってくれないと困るけど、蛍光塗料は、自分で光るわけではないからなあ。。
放射性物質を使った夜光塗料は論外(そもそも手に入りませんが)。
被曝して嬉しいことなど一つもありません。
では、蓄光塗料が塗られた製品はどうか?今は蓄光塗料が塗られたテープやシールが売られています。これらの蓄光塗料製品は、防災用品として役に立つのか?
ちょっと考えてみましょう!
夜間に地震が起こって停電したら。。。
夜間に地震が起こって停電したら、当然真っ暗になります。
この真っ暗というのは本当の真の闇です。
普段電気を消すと真っ暗になった気がするのですが、意外に真っ暗ではないのです。
外には街灯ついているからね!
街灯はついていますし、他の家の窓から光が漏れる事も。
街灯が全くない田舎の場合はかなり暗いですが、都会に住んでいると、何一つ見えない真っ暗な状況というのはほとんどお目にかかれません。
東日本大震災の後、関東では計画停電というものがありました。その時始めて、都会での闇を経験した気がします。
そんな闇の中、避難を開始しなければならないのですが、どこになにがあるのかさっぱりわかりませんよね。さて、このような状況で蓄光テープの効果的な使い方を2つ上げてみます。
その1 懐中電灯や、携帯、スマホ、ラジオ、避難リュックなどに蓄光シールを貼っておく
暗闇の中でまず探すのは、懐中電灯。とにかく光がなければ状況の把握すらできません。懐中電灯を見つける事は最優先。
でも、地震で部屋がぐちゃぐちゃになってしまうと、懐中電灯を探すのも一苦労です。そんな時、懐中電灯がほのかに光っていたら探しやすいですよね!
懐中電灯以外でも、携帯、スマホ、ラジオ、鍵など、小型で地震でどこかに吹っ飛んでしまいそうな物にも貼っておくと効果的。
小さい物を暗闇で、しかもぐちゃぐちゃの部屋で探すのはとても大変なんです。
でも、蓄光塗料のシールが貼ってあれば、ぼんやりと光って見えるはず。
大きなシールを貼る必要はなくて、小さいシールを貼っておけば十分。
また、あれもこれもと貼りすぎてしまうと、部屋中でいろいろな物が光ってどれがどれだかわからなくなってしまうかも。
蓄光テープを貼る品目はなるべく控えめに。まず必要な物だけに貼る事をお勧めします。
その2 脱出ルートに貼っておく
明かりがあればなんてこともない事なのですが、暗闇の中では、どこが廊下でどこが階段なのかもわかりません。
そんな時、壁や、階段に蓄光テープを貼っておけば、その光を頼りに移動する事が出来ます。特に階段は、段毎にシールを貼っておくと、どこに階段があるのか一目瞭然。壁にも貼っておくとよいですね。
山猫のお勧めは、壁の一番下に等間隔でシールを貼るやり方。あまりべたべた貼ると、普段から目立ってしまいますから、目立たないように小さく切って要所要所にはるのがよいと思います。
小さいシールでも、所々に張ってあると意外と良く見えるよ!
山猫お勧めの蓄光テープ、蓄光シール
災害時の道しるべとして使うのですから、10分20分で消えてしまっては困ります。
蓄光テープは100円ショップにもおいてあったりしますが、100円ショップのテープは安いだけあって力不足。。
せっかく貼るのですから、なるべく長い時間。明るく光るテープがよいですね!
山猫がお勧めする蓄光テープは、「よく光る 蓄光テープ ルミライン」
カタログでは、8時間発光となっていますが、だんだん暗くなってしまいますから、実用になるのは数時間という感じ。
でもこれだけの時間光ってくれれば十分ですね。
懐中電灯や携帯などにつけるとしたら蓄光テープ 高輝度 SUPER α-FLASH 丸型シール(15個入り) がお勧め。
小さいですが、かなり明るく光ります。
1cmの丸型なので、どうしても見つけたい懐中電灯や、スマホ、携帯、鍵などにぴったり。かなり見つけやすくなりますよ!
例えば車のカギに貼るとこんな感じ。
暗闇で光らせてみると。。
小さなシールですが、暗闇ではかなり目立ちます。さすがにピカ!とは光りませんが。。。薄緑の光がぼうっと浮かび上がる感じ。
普通のスマホのカメラで撮っても、緑色にちゃんと見えるという事はかなり明るいという事!
山猫は、この蓄電塗料のシールを2年くらい張り付けたままにしているのですが、、今のところ暗くなったり、色が剥げたりという事はありません。車の鍵はかなりラフに扱っているんですけどね!
SUPER α-FLASH 丸型シールの代わりになるものはないか・・・
山猫がおすすめする、「SUPER α-FLASH」確かに、今まで山猫が使っていた蓄光シールに比べてはるかに明るく、光も長持ちするのですが、、、一つだけ問題が・・・
それは、、かなり「高価」と言う点。。
1cmの丸型タイプの場合、15個入りがamazonで1100円くらいで売られていました(2019年11月)。つまり1個70円以上!!
鍵などにつける分には良いのですが、例えば廊下の壁に貼って行って道しるべにしたい!という用途には、さすがに予算オーバー・・・
そして選んだのがこれ!
なんと丸型の蓄光シール253点セット!これだけ入って1000円前後で売られていました。
もしこのシールの性能が良ければ、廊下にびっしりと貼って、夜の滑走路みたいにできるのですが、、
さあ、実験の結果はどうだったのでしょうか?
これが実験環境。右側が「SUPER α-FLASH」左側が、Idealeben 蓄光シールです。
部屋を暗くした直後の写真。この段階でだいぶ明るさに差があるのが分かります。
でも、Idealeben 蓄光シールも十分光っているのが分かりますね!
では、続いて1時間後
「SUPER α-FLASH」だいぶ暗くなりましたが、まだ写真に写るぐらいの明るさがあります。
Idealeben 蓄光シールは、肉眼ではほんのり明るさがありましたが、写真には写りませんでした。。。
この実験の結果をなんとする?
うーん。微妙。使えない事はないけど、持続時間がかなり短いのが気になるね!
※ 今回実験に使用した、Idealeben 蓄光シールは、もともと寝室の天井に貼って、プラネタリウム気分を味わうためのアイテム。
防災用としては、力不足でしたが、本来の使い方ではありません!
本来の使い方であれば、十分な性能を持っていますよ!
決して、この製品が悪いという話ではないですよ!!
まとめ
今回は、夜光塗料の話から始まって、防災に役立つ蓄光テープの使い方までの記事でした。
~今回紹介した商品はこちら~
最後までお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければ、他のページもご覧ください。
~合わせて読みたい~
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