(この記事の最終更新日は、2020年3月12日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
この記事を書いているのは、2019年6月29日。
山猫が住んでいる東海地方は、雨、曇り、雨を繰り返してどんどん湿度が上がってきています。すべての物がペタペタしてきて、嫌な感じ。。
さて、今日はそんな梅雨に関する話題です。
湿度100%になったら、そこは水の中??洪水が起こるの??
ギャー!!お父さん見て!湿度計が90%ってなっているよ!
そうだね。これだけ雨が続くと、、しょうがないなあ。
湿度が100%ってもはや「水」って事だよね。
空気が水になっちゃうの?この辺全部池になっちゃうの??
ああ。。それは違うよ。
空気が水になって洪水が起こるわけじゃないんだ!だから安心していいよ!
そうなんだ!良かった!!!あれ???
じゃあ湿度100%ってなんなの?
そうだね!何が100%なのか気になるよね!
ではちょっと説明してあげるね!
という事で、今回は理科のお勉強回。
湿度100%ってどんな状態なのか、解説していきたいと思います。
そもそも湿度ってなんだ??
最初にちょっとお勉強。一番大事なことは、
空気は、ちょっとだったら水を溶かすことが出来るという事。
空気の中に人間の目に見えない状態で水を溶かす(含ませられる)という事をおぼえておきましょう。
でも、ここで重要なのは、ちょっとだけという事。
気体の状態の水の事を水蒸気と言うのですが、この水蒸気をどのくらいと溶かせられる(含ませられる)かと言うと、、
※本グラフは、リカちゃんのサブノートより引用させていただきました。
↑のグラフの青線が、溶かせる量の限界を表しているのです。
(この限界の事を飽和水蒸気量といいます)
このグラフは、1立方メートル(m^3)・・・つまり 縦1m 横1m 高さ1mの箱の中に何グラムの水を含ませられるかというグラフ。
横軸は気温を表しています。
どうやら気温によって、含ませられる水の量が変わるという事が分かりますね。
例えば気温が0℃の場合は、1立方メートルの空気に5gの水蒸気を含ませられることが分かります。気温が25℃だったら、22グラムくらい。。
以外に少ない事がわかります。
ちょっと待って!!もう意味わかんないよ!空気に溶かすってどういう事?
逆にわかりにくかったかな?水に砂糖を溶かすようなイメージだったんだけど、、
実は考え方は、水に砂糖を溶かすのとよく似ているんだよ。
水に砂糖を溶かすと、、そうか見えなくなるね!
そうそう!でも、どんどん砂糖を入れていくと途中から溶けずに砂糖は底に溜まっちゃうんだ!
つまり、水に溶ける砂糖の量には限界があるって事がわかるね!
同じことが、空気と水にも起きているんだよ!
ちょっとだけわかった気がするよ。。
湿度は、この飽和水蒸気量に対して、今どれくらいの水が空気中に含まれているかを示しているのです。
例えば、気温が25℃で、空気中の水分量が1立方メートルあたり、11gだとすると、湿度は50%となるわけです。
(25℃の時の飽和水蒸気量を22gとしました。)ギリギリ溶かせる量が22gで実際に溶けている量が11gだと、限界のちょうど半分、、つまり50%という事になるわけです。
湿度100%でも洪水にはなりません!
ちなみに湿度100%の時と言うのは、
気温25℃の場合、1立方メートルあたり22gの水が含まれている状態。。
もうこれ以上は空気中に持つことが出来ないよ!という状態が湿度100%のわけです。
ここでポイントなのが1立方メートルあたり22gと言う量。
そもそも1立方メートルの水ってどれくらいの重さなの?
え!そんなの学校で習ってないよ。1リットルの水が1kg(1000g)って習ったけど・・・
1リットルと言うのは、縦10cm 横10cm高さ10cmの容器に入る水の事。
では、1立方メートルは何リットルかと言うと1000リットルなんだ!
という事は、1000g×1000=1000000g(1000kg)って事?
水って重たいんだね!
そうなんだよ!一方湿度100%の空気中の水の量は、1立方メートルあたり22g 全然少ないのが分かるでしょう?
だから湿度100%になっても洪水にはならないのだよ!
そうなのかあ!じゃあ湿度が高いって大騒ぎするのはなんでなの?
次は、湿度が高いとなんでペタペタするかという事。
湿度が高いとちょっとしたことで、空気中の水蒸気が水にもどってしまうのです!
もう一度、飽和水蒸気量のグラフを・・・
このグラフを見てわかるのは、気温によって、飽和水蒸気量はだいぶ違うという事。
例えば、気温30度の空気(飽和水蒸気量は約30g)に、25gの水蒸気が含まれている場合、、湿度は、83%ですね。
この気温であれば、1立方メートルの空気には、25gの水をため込むことが出来るのです。
でも、夕方になって気温が下がって、25℃になったら(飽和水蒸気量は約22g)・・・
1立方メートルの空気には25gの水が含まれていたのですが、飽和水蒸気量は22g つまり3g分水蒸気を含むことが出来なくて、水に戻ってしまうのです。
これが、ペタペタ、じめじめの原因なのです。湿度の高い状態では、ちょっとした温度変化で、水蒸気が水に戻ってしまい、いろいろな所がジメジメペタペタになってしまうというわけです。
まとめ
今回は湿度のお勉強回でした。湿度はあまり高すぎると、不快だし、カビが生えやすくなったり問題もあるのですが、低すぎても、健康に良くありません。
ほどほどが一番ですね。。
快適な湿度をキープするのなら、まずは今の湿度を知ることが重要!
最近は、湿度計や温度計が付いた時計が売られていますので、いくつか準備しておくのをお勧めします。
お子さんがいる家では、乾湿温度計という二本の温度計を並べて、片方は水で湿らせた温度、片方は湿らせない温度計を準備するのも面白いですよ!二本の温度計の値の差で湿度が分かるという優れものです。
どうして、この二本の温度計の差で湿度が測れるのか、説明しながら使うと、理科のお勉強になりますよ!
以上最後までお読みいただきありがとうございました!
~合わせて読みたい~
コメント