(この記事の最終更新日は、2020年3月9日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
このブログでは定期的に、石油ストーブ関連の話題を取り上げています。
山猫は、石油ストーブが大好きです。
だって、あったかいですもの。。
反射式の石油ストーブなら、ストーブの上に水を張った鍋を準備して、湿度の調整も自由自在。
何といっても、部屋が乾燥すると、病気にかかりやすくなっちゃいますからね!
暖かくて便利な、石油ストーブ。でも思わぬ危険が潜んでいる事を知っていますか?
石油ストーブに限らず、何かを燃やすタイプの暖房は換気が必要!
石油ストーブを買ってくると、説明書に最初に書いてあるのが、定期的な換気について!
換気をしないままで使い続けると、空気中の酸素が減って、不完全燃焼が発生し、
結果的に「一酸化炭素」という物質が出てきますよ!と書かれています。
でも、この一酸化炭素とは、どんな物質なのでしょうか?
一酸化炭素と二酸化炭素
一酸化炭素と二酸化炭素。名前はよく似ていますよね。というか「一」か「二」の違いでしかありません。
二酸化炭素
二酸化炭素は、人間が呼吸すると出てきてしまうくらい、日常的にありふれた気体ですよね。
一つの炭素原子に2つの酸素原子がくっついた構造になっています。
石油ストーブを燃焼させても、二酸化炭素は出てきます。
実は二酸化炭素が増えるのは人間にとってあまり良い事ではありません。
二酸化炭素の濃度が3%~4%を超えると、頭痛、めまい、吐き気などをもよおし、7%を超えると、意識を失うそうです。
そしてこの状態が継続すると、二酸化炭素中毒で亡くなる場合もあるとか。。。
でも、二酸化炭素が7%を超えるのは、普通の生活ではちょっと考えにくい状況です。
二酸化炭素の普段の濃度は、300~400ppm ちなみに、1ppm = 0.0001%と変換できるので、
300ppmは、0.03%となるわけです。普段はとても少ないのだなという事が分かります。
一酸化炭素
では、一酸化炭素はどんな気体なのでしょうか?
一酸化炭素は、常温・常圧で無色・無臭・可燃性の気体。
二酸化炭素が不燃性の気体だったので、なんとなく一酸化炭素も燃えないのかと思っていましたが違いましたね。。
実は一酸化炭素。恐ろしい気体なんです。
濃度が、1500ppm (0.15%)を超えると極めて危険という、猛毒の気体なんですね。
時間との兼ね合いもあるのですが、一般的には以下のように言われているようです。
400ppm-頭痛、吐き気
800ppm-呼吸困難、昏迷
1600ppm-2時間昏迷、2時間死亡
2400ppm-痙攣を引き起こし、1時間後死亡
3200ppm-厳重痙攣、30分死亡
6400ppm-10分以内に死亡
わずか200ppmで、軽い頭痛が発生するとは・・・
しかも恐ろしいのは、一酸化炭素が、無色・無臭の気体である点です。
これが、匂いがきつくて色のついた気体だったら(黄色とか。。)
すぐに気が付いて対処が出来るわけですが、一酸化炭素は、匂いも色もないので、気が付いたときには手遅れという事も十分考えられます。
石油ストーブだけではない、火を使う物は全部危険!
一酸化炭素は、通常の燃焼でも少しは発生するのですが、やはり発生量が多いのが、不完全燃焼を起こした時です。
石油機器やガス機器が不完全燃焼を起こすと、爆発的に一酸化炭素が発生し、とても危険な状態になるわけです。
これは、アウトドアでも同じ注意が必要なんですよね。
秋冬のキャンプでは、室内で、火を使う事も。。
冬のテントは寒いですから、暖を取るために火を使う事もあると思います。
でも、狭いテント内で火を使うのは極めて危険!本当に注意して、使用量を調整したり、換気を十分にする必要があるのです。
ただでさえ狭い室内ですので、一酸化炭素中毒が発生する危険性も高いのです。
一酸化炭素中毒を防ぐには?
一酸化炭素中毒を防ぐには、一酸化炭素を出さない対策と、一酸化炭素が発生したことをなるべく早く知る対策が考えられます。
一酸化炭素を出さない対策
これは、石油ストーブやガス機器のマニュアルに書いてある通り、定期的な換気を行う事です。
せっかく温めた暖気を、換気で失ってしまうのは本当に辛い事ですが、一酸化炭素中毒を防ぐためには仕方がないですよね。。
換気方法や時間も、マニュアルにしっかりと載っていますので、良く確認しておきましょう!
一酸化炭素が発生したことをなるべく早く知るには?
一酸化炭素は、無色、無臭の気体なので、人間の五感でとらえる事はできません。(出来た時はかなり危険な状態のはず・・・)
ですが、一酸化炭素を検出してくれる、一酸化炭素チェッカーなるものが販売されているのです!
しかも、家庭用の物はかなりお求めやすい価格!
何かを燃やすストーブや、ガスを使っているご家庭はもちろん、アウトドアで火を使う方も持っておいて損はない商品だと思います。
その中でも山猫がお勧めする、一酸化炭素 警報機を二つご紹介。
一つ目は、実売価格1500円~2000円(アマゾン価格2019年2月)の安価なタイプ。
一酸化炭素濃度が一定値を超えると警報が出るという仕様。
人体に危険なレベルになる前にお知らせしてくれるので安心ですよね!
単三乾電池3本で駆動する事が出来ます。
もう一つのおすすめがこちら
ちょっと高性能な一酸化炭素検出器です。こちらはリチウム充電式のバッテリーを使うタイプです。
一回満充電にすると半年は使えるので、充電頻度は低め。USBで充電できます。
こちらの価格は、4500円~5500円(アマゾン2019年11月)と、上でご紹介した製品よりちょっと高いですが、その分高級感がありますよ!
どちらもお勧めですが、この手の命を守る機器は、1台ではなく、2台準備して欲しいですね。
1台だと機械が壊れてしまった時にとても危険ですが、2台あれば、同時に壊れてしまう可能性は低いですから!
まとめ
今回は、燃焼系の器具には付いて回る、一酸化炭素中毒の話でした。
一酸化炭素は無色・無臭で人間が気が付きにくい気体です。
その、気が付きにくい気体を高精度で検出できる、検出器も安く手に入るようになってきました。
ただ、検出器を買ったから、換気は、警報が鳴るまで必要ない!とは思わないで欲しいですね。
定期的な、換気は説明書を守ってやって欲しい。
ちゃんと指示を守っていても暖房機器の故障で、一酸化炭素が多く発生する可能性もありますから、その時は、警報機で救ってもらうという使い方を強くお勧めします。
~今回ご紹介した商品はこちら~
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!
~合わせて読みたい~
コメント