(この記事の最終更新日は、2020年2月5日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
※ この記事はどちらかと言うと、止まっている物や人を撮影する時のことを書いています。
高速で動いている車や、人を撮影したい方には参考にならないかもしれません。。。
1回目をまだ読んでいないよという方は、もしお時間があれば1回目からご覧いただければと思います。
1回目の記事では、レンズに入ってくる光を制限する「絞り」と、ボケの量についてお話をしました。
もともと光を制限する機能がボケに関係するなんて面白いですよね!
今回は2回目!記事の内容をザックリまとめると・・・
・最初に眠くなる話。カメラの原理についてちょっとお話
・ボケをコントロールするのは「絞り」!・Pモード(プログラムAE)を卒業して Aモード(絞り優先AE)を使ってみよう!
お楽しみください!!
最初に眠くなる話を・・・写真はフィルム(CCD)に光を貯める
山猫が写真を始めたころは、デジカメなんて影も形もなかった時代。
あの頃はみんなフィルムカメラを使っていました。
今はデジタルに変わりましたが、フィルムがCCDやCMOSなどの電子的なフィルムに置き換わっただけ。基本は何一つ変わりません!
フィルムカメラってなんだろう?見たことないよ???
写真を撮るとは、フィルムに適正な量の光を貯める作業
カメラと言うのは結局のところ、フィルム(デジカメだったらCCD)にいい塩梅の光を当てる機械なのです。
そのための仕組みが、「絞り」と「シャッター」
・絞り・・・レンズを通ってくる光の量をコントロール
・シャッター ・・・ フィルム(CCD)に光を当てる時間をコントロール
絞りとシャッターの組み合わせで、フィルムにちょうどいい光を貯めると、キレイな写真が撮れるというわけです。
よくある例えなのですが、カメラは、水の蛇口とコップに例えられます。
この蛇口とコップがカメラの何に例えられるかと言うと・・・
周りの明るさ・・・水道の水圧・水圧が高いと、どんどん水が出てくる。
絞り・・・蛇口をひねる量・ 蛇口を開ける量で、水の勢いをコントロールしています。
シャッター速度・・・蛇口を開けている時間・蛇口を長く開けているとそれだけたくさんの水が流れますよね
コップ・・・フィルム ・コップがちょうど一杯になったところがフィルムに最適な光が当たった状態。コップからこぼれたら、光が多すぎるという事。
コップに水を入れる時は、蛇口の水圧を考えて、蛇口の開き方と、蛇口を開けている時間で、コップに水をためるわけです。
この動作はみんな無意識にやっていますよね!
カメラのフィルム(CCD)に光を貯める動作も同じ。
でも、普段写真を撮るときに絞りとかシャッター速度とか意識した事ないよ!
という人が多いのではないでしょうか?
実は、フィルムにちょうどいい光を貯めるのはなかなか難しいので、カメラがいろいろ考えて絞りとシャッター速度を調整してくれているのです。
P(プログラム)モードを卒業してA(絞り優先)モードを使ってみよう
カメラによって呼び方が微妙に違ったりするのですが、、一眼レフやミラーレス一眼など、自分でいろいろと調整できるカメラには、4つの基本モードとシチュエーションが選べるモードがある場合が多いです。
山猫が使っている、オリンパスのミラーレス一眼の場合はこんな感じです。
このダイヤルの形状や場所はカメラによって全然違うので、見当たらない場合は、説明書をよく見てみましょう!
とりあえず、よくわからないけどカメラを買ったからキレイな写真を撮りたいよ!と言う方は、[P]モードを選んでいる場合が多いと思います。
このPモード。周囲の明るさに合わせて、絞りとシャッター速度を自動的にコントロールしてくれる優れもの。
最近のカメラのPモードはとても賢くて、とりあえずキレイな写真を撮るのだったら、Pモードに設定しておけば大丈夫なのです。
Pモードは何をやってるの? シャッター速度とブレの関係
さて、便利なPモードの話をする前に、シャッター速度のお話。
最近のカメラは、強力な手振れ補正が付いているので、昔ほどシビアではないのですが、、
「シャッター速度が遅い(長い時間シャッターが開いている)とブレてしまうのです。」
夕方から夜の暗い場所で写真を撮ると、画面が流れてしまって何が写っているのかよくわからない場合がありますよね。。
これが、「手ブレ」です。
どれくらいのシャッター速度からブレ始めるかは、レンズが広角か望遠かによっても違いますし、持っている人によっても違ってきます。
でも、シャッター速度が遅くなってくるとブレやすいのは事実。
実は、Pモード(プログラムAE)は、暗くなってシャッター速度が遅くなりそうだと、絞りを開けてなるべくシャッター速度が遅くならないように制御しているのです。
反対に、明るすぎて、シャッターを最高速まで早くしてもフィルムに光が当たりすぎる場合は、絞りを閉じて、入ってくる光の量を少なくしているのです。
これらの制御を自動でやってくれるのがPモード(プログラムAE)なわけです。
賢いですね!!
でも、プログラムAEの弱点は、「絞りをカメラが勝手にコントロールしている」所なんです。
ボケの量は、絞りできまるんだよね!
ボケを自由にコントロールしたいなら、A(絞り優先モード)を使ってみよう
カメラの機能を選ぶダイヤル(ボタンの場合もある)を見ると、
P,A,S,M の4つの英文字が見えますね!
この4つが、カメラの光をコントロール(専門用語で露出と言います。)するモード
P:プログラムAE ・・・ 絞り値、シャッター速度をカメラがコントロール。
とりあえずキレイな写真を撮れるように頑張るモード
A:絞り優先AE・・・絞り値は人間がコントロール。
カメラはシャッター速度だけコントロール。
絞り値が自分で決められるので、ボケの量を自分でコントロールできます。
ただ、絞りに応じて、シャッター速度を決めるので、シャッター速度がめちゃくちゃ遅くなったり、早くなったりする場合もあります。(遅くなったらブレに注意!)
S:シャッター速度優先AE・・・シャッター速度は人間がコントロール。
カメラは絞り値だけコントロール。
動いている車や人などを撮るときは、シャッター速度が大事!
流し撮りをするときはこのモードで撮影すると便利ですよ!
飛行機や、列車を撮るときも便利に使えます。
注意点は、絞りの調整範囲は、シャッター速度よりも狭いため、周囲が明るすぎたり、暗すぎたりすると、調整しきれない事があるという事。。
M:マニュアル ・・・ 絞り値もシャッター速度も人間が決めるモード。
普段使っている人はかなりの写真通?
山猫がこのモードを使うのは、夜景を撮ったり花火を撮ったりするときぐらい・・・カメラに慣れていない方はとりあえず無視で良いと思います。
さて、4つのモードを説明したところで、、、「ボケ」を自由にコントロールしたいと思ったら、Pモードではなく、Aモードを使ったら良いという事がわかったと思います
とにかくAモードを使ってみましょう!
実は山猫は、普段はほとんどAモードに入れっぱなし。
スナップショットの時も絞り値は自分で決めています。
Pモードで、綺麗に写真が撮れるようになったら、次はAモードで絞り値をいろいろ変えてみて、背景がどのように変わっていくか、研究してみると面白いですよ!
ボケが絞りでコントロールできるという事が分かると、なんでこんなレンズが売っているのだろう?と不思議に思う事が無くなります。
例えばこの2本のレンズは、同じメーカー(オリンパス)から発売されているのですが、、
両方とも、焦点距離45mmの中望遠レンズで、ズームはありません。
つけられるカメラも同じ。でも値段は「めちゃくちゃ違います」
何が違うかと言うと、解放時の絞り値(F値)が違うのです。
上のレンズは、解放時のF値が1.2 下のレンズの解放時のF値は1.8です。
1.8でもかなり明るいレンズではあるのですが、、1.2はさらに明るい。。
解放時のF値が小さいという事は、それだけ背景をボカす事が出来るのです。
まとめ
今回は、ボケを自由にコントロールできるオートモード、絞り優先AEについての解説記事でした。
カメラによって、絞り優先モードへの入れ方や、絞りの調整方法は異なりますので、よくマニュアルを読んで挑戦していただければと思います。
絞りの使い方を覚えると、写真のレベルが一段上がりますよ!
(山猫は下手なままですが。。)
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
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