(最終更新日:2022年7月15日)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
このブログでは・・・
今までも、子どもに買ってあげたい天体望遠鏡の選び方を記事にしてきたよ!
今回の記事は、小学生高学年の子どもに買ってあげたい天体望遠鏡特集です!
この記事に書いてあることのまとめ
・山猫がおすすめする、天体望遠鏡2機種のご紹介。
このブログで過去に紹介した天体望遠鏡の選び方の記事がこちら
・子どもに天体望遠鏡をせがまれたら・・・最初に読む記事がこちら!
天体望遠鏡は、アマゾンや楽天などの通販ショップにたくさん売られていますが、、実は見てくれだけかっこよくて、全く使い物にならない商品が多いのです。
当然そんな、使えない望遠鏡を子どもに買い与えても。。。星が見えなくてつまらなくなってしまうのです。
この記事は、巷に氾濫している玉石混合の天体望遠鏡の中から、どうやって性能の良い望遠鏡を選べば良いのか?
望遠鏡の基礎知識から選び方をまとめた記事となります。
・幼児~小学校の低学年(1年生・2年生)~中学年(3年生・4年生)くらいまでの子どもに、最初に買ってあげたい天体望遠鏡をまとめた記事がこちら。
天体望遠鏡を買う上で一番大切なのは、「子どもが自分で扱える事」。
自分で、外に持ち出して・・・自分で組み立て~観測まで出来る望遠鏡を選ぶ事が大事なのです。
こんな事を言うと、親がちゃんとセッティングしてあげた方が、綺麗な星空を見せてあげられるのでは?と反論が来ますが、それは違います。
子どもは、星の観察だけでなく、天体望遠鏡などの観測道具を、自分で操作したいのです。
天体望遠鏡を部屋から外に持ち出すときの高揚感が、星空観察を面白くするんだよ!
もちろん、しっかりと星が見えるという結果が出る事も重要。
そんな観点で山猫が自信を持っておすすめする望遠鏡をまとめた記事となります。
じゃあ、今回の記事は?何を書くの?
↑の記事で紹介した望遠鏡は、
小さな子どもでも簡単に扱えるって事を重視したんだけど、
もうちょっと大きい子どもにおすすめの望遠鏡は?というリクエストを多数いただいたのだ。
小学校も高学年(5年生/6年生)になると、力も付いてきますし、望遠鏡に対する理解力も上がってきます。
つまり、もう少し本格的に星の観測が出来る望遠鏡を使いこなせるようになるというわけです。
この記事は、小学校5年生以上のお子さんが、天体望遠鏡欲しいな!と言ってきたら買ってあげたいおすすめの望遠鏡の紹介記事となります。
天体望遠鏡の選び方~おさらい~
山猫が提案する、小さなお子さん用の天体望遠鏡の選び方のポイントがこちら
・日々微調整がいるような物はだめ
・望遠鏡の倍率は出来るだけ低く。。
・組み立て式でも、レンズがちゃんとしていればOK!
要するに、なるべく簡単に星を見る楽しみを味わえる望遠鏡が良い望遠鏡と言うわけなのです。
でも、小学生も高学年になってくると、もう少し高機能の望遠鏡でも使いこなせるようになってきます。
と言うわけでは、小学生高学年の子どもに買ってあげた望遠鏡のポイントがこちら。
・日々微調整がいるような望遠鏡はダメ
・望遠鏡の倍率は、低倍率~望遠鏡の性能に見合った倍率まで選べる事。
・しっかりとした架台。微動ハンドルは必須。
・無理のない光学設計。
・予算は3万円前後
基本は小さな子ども用と同じだけど、ちょっと項目が増えている感じかな。
そうだね!基本は、子ども一人で設置から片付けまで出来るというのは変わらないよ。
ただ、ちょっと違うのが、「望遠鏡の倍率」。小さな子どもにお勧めの倍率は、「出来るだけ低く」
だったのですが、今回ご紹介する望遠鏡の場合は、望遠鏡の性能に見合った倍率まで。。としています。
なんだか、抽象的で良くわからないな。。
確かにそうだね。ここは大事な所なので、もう少しちゃんと説明した方がいいね!
望遠鏡の選び方・・・望遠鏡の倍率って?
実はね。。望遠鏡の倍率は、接眼レンズを変えると上げたり下げたり出来るのだ。
望遠鏡を買ってくると、接眼レンズが2~3個ついてくるよね。
ここで注意しなくてはいけないのは、倍率が高ければ良い望遠鏡!ではない事。
実は望遠鏡がどのくらいの倍率まで耐えられるかは、対物レンズ(望遠鏡の前についている大きなレンズ)の直径で決まるのです。
一般的には、対物レンズの直径(mm)の2倍~2.5倍が限度と言われているよ。それ以上になると、星が暗くてぼんやりしてしまうのだ。
一般的に入門用として売られている望遠鏡の対物レンズの直径は、50mm~60mm
50mmの望遠鏡の場合、実用的に使用できる倍率は100倍
60mmの望遠鏡の場合、実用的に使用できる倍率は120倍
もちろん、この倍率をちょっと超えたら見えなくなるわけではないよ。あくまでも目安はこんな感じなのだ。
じゃあ、この前新聞の広告で見た、300倍まで見られる入門用望遠鏡ってのはかなり無理があるんだね。
もちろん嘘ではないと思うけど、はっきり言っておすすめは出来ないな。。
屈折望遠鏡の筒の長さは、長い方が性能が良くなりやすい。
この話は、無理のない光学設計に関係する話だよ。
最近は、筒の長さが短い望遠鏡が主流。筒が短いと、全体がコンパクトになって持ち運びがやりやすいですからね!
でも、結論だけ言うと、入門用レベルの望遠鏡では、筒の長い望遠鏡の方が性能が出やすいのです。
もちろん、長けりゃいいって問題ではないのだが、、
あまり難しい、性能の話をすると眠くなってしまうので、なるべく簡単に言うと・・・
・レンズにお金をかけると、筒が短くても高性能な望遠鏡が出来る(事もある。実際に筒は短いのに、ものすごく見える望遠鏡をのぞいたことがあります。)
・逆に筒の長さを長くすると(焦点距離を長くする)と、安価なレンズでも性能を出せる。
実際に、筒の長さが短くても、超高性能な望遠鏡と言うのはあります。
でも、はっきり言ってめちゃくちゃ高価!
子どもが初めて使う望遠鏡には向かないという事だね。
そういう事。大人になって、星の沼にずぶずぶはまっている人に買ってほしい望遠鏡だよ。。
まあ、山猫の場合、大人だけど買えないけどね。。
という事で、子ども用におすすめなのは、比較的筒が長い(焦点距離が長い望遠鏡)です。
どのくらいが目安なのかな?
筒の長さは、焦点距離で決まるのですが、対物レンズの直径の10倍以上の焦点距離の望遠鏡を山猫はおすすめします。
つまり、
・直径60mmのレンズの場合、焦点距離600mm以上
って事です。
では、そろそろおすすめの望遠鏡の紹介をするね!
小学校高学年の子どもに、買ってあげたい天体望遠鏡2種
スコープテック アトラス60
最初に紹介するのが、スコープテック社製の望遠鏡 アトラス60です。
スコープテック社の天体望遠鏡は、以前の記事でも紹介したね!
とにかく、使いやすくて良く見える。
ほんと入門用にぴったりのメーカーなのだ。
一応アトラス60のスペックを・・・
対物レンズ | 口径60mm |
焦点距離 | 800mm |
ファインダー | のぞき穴 |
接眼レンズ | 40倍、64倍、133倍 |
架台 | 微動付き経緯台 |
総重量 | 4.5kg |
口径60mm。微動付きの経緯台がポイントだね。
スコープテック社の望遠鏡の特徴は、実はあまりカタログスペックには表れていません。。
目に見えない部分にものすごく労力をかけているメーカーなのだ。
特に、天体望遠鏡の心臓ともいえる、対物レンズの性能が凄い。最近は外国で作られた安価なレンズを輸入して組付けている業者も多いのですが、スコープテックの対物レンズは、高性能で有名な久保田光学が磨いたもの。
しかも、アトラス60の下位機種のラプトル60 は、対物レンズの口径は60mmで同じなのに、焦点距離は、ラプトル60 700mm アトラス60 800mm と10cm違います。
同じレンズを使いまわしているのではないって事か。。
そうなんだ。使う子どもの年齢に合わせて、違うレンズを使っているのだ。
ぱっと見でわからない部分をきっちりと作っている。
それが、スコープテック社のアトラス60なのです。
他にも・・・架台の使いやすさや頑丈さ。子どもが一人で扱えるセッティングの簡単さなど、数値に現れてこないメリットがいっぱいの天体望遠鏡なのだ。
重量4.5kgは、小学校低学年の子どもには重すぎるけど、、
高学年の子だったら、ほとんどの子は安定して持てる重さだよ!
ちなみに、小学校で使われている椅子の重さが、約4.5kg 。持てそうな気がするでしょ?
という事で、山猫おすすめの天体望遠鏡 その1は、スコープテック社製、アトラス60でした。
池田レンズ工業 リゲルハイ60D
次に紹介するのが、池田レンズ工業が販売している、望遠鏡「リゲルハイ60D」です。
池田レンズ工業 天体望遠鏡 日本製 リゲルハイ60D スマホ撮影セット 天体ガイドブック付き 屈折式 口径60mm 焦点距離700mm
実は、池田レンズ工業の リゲル60シリーズはいろいろなバリエーションが存在するのですが、山猫のおすすめは、高さ調節機能付きの三脚と、中倍率用の接眼レンズが追加された、「リゲルハイ60D」です。
色は違うけれど、スコープテックのアトラス60と良く似ているね!
対物レンズ | 口径60mm |
焦点距離 | 700mm |
ファインダー | のぞき穴 |
接眼レンズ | 35倍、56倍、120倍 |
架台 | 微動付き経緯台 |
総重量 | 3.4kg |
この両社の考え方はとても良く似ているよ。
しかも池田レンズ工業は、自社でレンズを磨く事が出来るのだ。
なるほど。レンズも国産の良い物を使っているって事か!
正直に言うと、スコープテックのアトラス60と、池田レンズ工業の、リゲルハイ60D
両方とも甲乙つけがたい素晴らしい望遠鏡です。
でもあえて比較をすると・・・
・架台は、アトラス60の方がしっかりしている。特に微動装置の使いやすさは、アトラスが上。
・スマホで撮影が出来るアダプタが付いているなど、付属品は、リゲルハイ60Dの方が豊富。
・鏡筒の性能は互角。。仕上げの美しさは、アトラス60の方がちょっと良い(山猫の主観)
・鏡筒は、リゲルの方が10cm程度短い。
という事で、双方にメリット・デメリットがありますが、基本性能はどちらも高いですよ!
価格も、アマゾンの実売価格はほぼ同じ。3万円をちょっとしたまわる金額だよ。(2020年6月現在)
スコープテックの鏡筒は、このクラスにしては異例の長さ(焦点距離800mm)。確かに性能上は有利なのですが、鏡筒が長いという事は、持ち運びを気をつけなくてはいけないという事。。
身体の小さな子や、力の弱い子は、リゲルハイ60Dがおすすめです。
まとめ
今回は、小学校高学年の子どもに買ってあげたい、天体望遠鏡2機種をご紹介しました。
どちらも基本性能はしっかりしています。特に対物レンズの性能は、この価格帯の望遠鏡ではなかなかお目にかかれないレベル。
何より、メーカーが真面目にモノづくりをしているというのが
ヒシヒシと伝わってくるのだ。
天体望遠鏡は・・・
口径や倍率など、数値で見ることが出来る部分の他に、レンズの精度や、鏡筒内の設計の良し悪し。架台の使いやすさやバランスなど、望遠鏡の事を良く知っていないと、分からない部分がたくさんあります。
そして、良く知らない人向けに、ヒドイ商品を売っている業者がいるのも事実。
このブログを読んでくれている人は、望遠鏡に詳しくないお父さん、お母さんがほとんど。
そんな方に、ほんとに使いやすくておすすめできる望遠鏡を紹介したくて、この記事を書いたのだ。
小学校、高学年の子どもが天体望遠鏡を欲しがったら、ぜひこの2機種から選んであげて欲しい。それくらい素晴らしい望遠鏡ですよ!
~この記事で紹介した望遠鏡はこちら~
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
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