(この記事の最終更新日は、2020年3月8日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
このブログでは、過去に2回、石油関連の記事を掲載しています。
最初の記事は、石油の種類についてで、石油ストーブとはほとんど関係がないのですが。。
2回目の記事で、灯油の買い方を記事にした所でこんな質問がありました。
ねえねえ山猫~
はいはい。今日はなんでしょ?
石油ストーブと石油ファンヒーターどっちを買ったらいいの?
どっちもメリットがあるからどちらがいいとは一概に言えないなあ
そうなんだ!じゃあ、違いを説明してくれる?!
という事で、石油ストーブと石油ファンヒーター。
どちらを買ったらいいか良くわからないよという人が結構いる事が分かりました。。。
石油ストーブと石油ファンヒーターを比較してみましょう
見た目
代表的な、石油ストーブと石油ファンヒータの見た目を比較してみましょう。
石油ストーブ
石油ストーブにもいろいろな型があるのですが、まず思い浮かべるのはこの形ではないでしょうか?
ちょっと時代遅れなんじゃ?と思う人もいるかもしれません。
確かに武骨な感じがしますよね!
でも、デザインが大きく変わっていないという事は、製品として完成されている事
(手を入れる部分が少ない)でもあるんですよ!
赤く燃える炎が温かみを感じさせます。
(実際暖かいのですが。。)暖房の方式としては、自然対流(暖かい空気が上に行く性質を利用)を利用した対流式か、反射板を利用してストーブ前面を温める、反射式に分類されます。
石油ファンヒーター
石油ストーブとは見た目が違いますよね。一番の違いは、燃焼部が隠れていて見えない点。
この石油ファンヒータは、内部に送風ファンが組み込まれていて、ストーブ前方に熱風を吹き出します。
石油ストーブが、自然対流を利用した対流式なのに対し、石油ファンヒーターは、強制的に対流を起こす方式となります。
燃費はどちらがいいの?
石油ストーブと、石油ファンヒーターどちらが効率が良いのでしょうか?
一見すると、電気を使わない石油ストーブの方がよさそうですが、そうとは言えないようです。
石油ファンヒーターは細かい制御が得意
石油ファンヒーターは、ファンを回す電気が必要なため、石油ストーブよりも電気代がかかります。
(石油ストーブは点火時しか電気を使わない)でも、ファンに必要な電力は10W程度(LED電球一個分程度)と少ないので、電気代は大した事はありません。
石油ファンヒーターは、強制的に熱風を部屋の隅々まで送る事が出来るので、体感的に部屋全体が早く温まると感じます。
また、温度センサーによる細かい制御が出来る機種もあるため、総合的に見ると石油ストーブ、石油ファンヒーター どちらの方が効率がいいかは一概には言えないようです。
安全性
石油ストーブ、石油ファンヒータ共に、熱源があるわけで、ストーブ前面はかなり熱くなります。
ただ、石油ファンヒーターは、熱風を強制的に前方に噴き出している関係で、多少熱源付近の温度は低くなります。
そういった意味で、小さなお子さんがいる家庭では、石油ファンヒーターの方が安全と言われています。
いずれにしても、ストーブ本体はかなり熱くなりますので、ストーブに近づかないように、ガードをつけてあげて下さい。
それほど高い物ではないですよ!
アイリスオーヤマ ストーブガード 幅58×奥行53×高さ71cm シルバー STG-580N
その他の特徴
石油ストーブには、石油ファンヒーターにない3つの特徴があります。
- 電気(AC100V)を使わない事。
- ストーブの上で調理が出来る事(機種によっては出来ないものもあります。)
- 照明として使用できる。
石油ストーブは、ファンを回しませんから、運転中は電気を使いません。
点火の時に火花を飛ばすために使いますが、そのための電気は、電池で賄えます。
(電池がない場合は、マッチで代用可能)
つまり、石油ストーブは、まったく電気のない環境でも使う事が出来るのです。
また、ストーブで部屋を暖めると、どうしても湿度が下がってしまいます。
実は灯油ストーブは、エアコンよりも湿度が下がりにくいという特徴があるのですが、それでもやはり下がる。
そのための対策で一番有効なのが、ストーブの上に水を入れた鍋を置く事。
ストーブを加湿器として使用できるのです。また、煮込み料理につかえるというメリットもありますね。
そして、あかあかと燃える炎が簡易照明として使えるというメリットも!
実は、このような石油ストーブの特性が、「防災用」として注目されているのです!
防災用としてのストーブ
東日本大震災はが起こったのは、3月11日でしたね。
まだ、北日本は冬。地震の当日も雪が降っていた所もありました。
地震の後は、長期間停電した地域がいたるところに発生しました。その時一番役に立った暖房が
「石油ストーブ」だったのです。
何といっても、電気がいらない。
屋外でも使用できる。煮炊きも出来て、照明にもなる。もちろん暖房も・・・
震災の後は当たり前ですが、電気やガスが使えなくなる可能性が高い。。
そんな時でも使える石油ストーブは、防災用としても優秀なのです。
さらに防災に特化したストーブも売られています。
TOYOTOMI 石油ストーブ(手回し発電・乾電池不要) 【ぐるんPa】 「コンクリート9畳/木造6畳」 日本製 ホワイト RS-G240(W)
このストーブは、電池すらいらない石油ストーブです。
電池の役目は、点火時の火花を作るためなのですが、このストーブは、ハンドルを回すことで、発電を行い、その電気で火花を起こしてストーブを点火します。
つまり、電池切れを心配する必要のない、石油ストーブという事になります。
普段から、石油ストーブを使っているご家庭であれば、電池切れの心配はあまりしなくてもよいのですが・・・
防災備蓄用で、普段はあまり石油ストーブを使わないよ!
というご家庭は、乾電池不要の石油ストーブを買っておくのが安心ですね!
まとめ
今回は、石油(灯油)を使ったストーブ、石油ストーブと石油ファンヒータの違いに注目しました。
どちらもメリットがあって、どちらが良いとは言い切れないのですが、「防災用」を兼ねるという観点で見た場合は、石油ストーブの方が汎用性が高いと山猫は考えています。
是非参考にしてください!
防災用に特化したストーブ。電池もいらないのがポイント。
普段、石油ストーブを使わない家庭で、防災用の石油ストーブが欲しい方にお勧め!
普段から石油ストーブを使う方は、電池の備蓄も出来る!
と考えて、電池式の石油ストーブをお勧めします。(普及品の方が価格が安いですからね!)
小さなお子さんやペットのいるご家庭では、ストーブガードがあった方が良いですよ!
子どもがストーブに手を突っ込んじゃったら、大やけどしちゃいますから、出来るだけの対策はしておきたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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