(この記事の最終更新日は、2022年6月30日です。)
こんにちは!山猫の雑記ブログ管理人の山猫です。(@yamaneko_solar)
山猫は、子どもの頃から「星」が大好き!
だからどうしても「天体望遠鏡」が欲しかったのです。
天体望遠鏡があれば、カレンダーに載っているような素敵な星空が見えるはず!
想像しただけで、夢が膨らんでしまったよ!
結局、小さな天体望遠鏡を買ってもらって、かなり楽しんだのですが・・・
正直な所期待外れな部分もあったのです。。。
(この記事は天体望遠鏡が悪いと言っている話ではありません。あしからず)
結論を先に言うと、この記事で紹介しているのは、
「天体望遠鏡ではなく、双眼鏡!」
しかもものすごく低倍率で、まるで、人間の目がグレードアップして今まで見えなかったものが見えてくる。そんな星空散歩専用の双眼鏡なんです。
子ども用天体望遠鏡で見えるもの・・
たまーに、自宅に天文ドーム(望遠鏡が入っている建物)がある家があるよね!
ちょっとうらやましいな!
さて、皆さんは望遠鏡と聞いてどんな形を思い浮かべるでしょうか?
いかにも天体望遠鏡と言う形。最初に思い浮かべるのは、この屈折式と呼ばれている天体望遠鏡ではないでしょうか?
アニメに出てくる望遠鏡もこんな感じのが多いよ!
山猫が子どもの時に買ってもらった望遠鏡もこのタイプでした。。。
さて、このタイプの望遠鏡を買ってもらったとしたら、何が見られると思いますか??
月を見て感動。土星の環っかを見て、木星の模様を見る。でもそのあとは?
ほとんどの子どもが最初に見るのは、「月」です。
山猫もそうでした。なぜかと言うと月が空の中で一番目立ってますからね!
(※もっと目立っているのは太陽ですが、絶対に望遠鏡で見てはいけません!目が焼けてめちゃくちゃ危険です!!)
「月」は、安い望遠鏡で見てもかなり良く見えます。
クレーターが手に取るように見えるのは本当に感動したよ!
望遠鏡を買ってもらってよかった!と思える一瞬です。
そして、そのあとに見るのが「惑星」
小型の望遠鏡でも、土星の環を見ることが出来ます。
運が良ければ、木星の模様も見ることが出来るかも。
でもこのあたりで、何か違和感が。。
本や、カレンダーに載っている土星や木星と、望遠鏡で見れる土星や木星は何かが違うのです。。
本に載っている木星は、茶色の模様が美しいのに、望遠鏡で見える木星は、なんだか白っぽい。
赤い色で有名な火星も想像していたのとはだいぶ違います。
なんでこんな事が起こるのでしょうか?
そもそも、カレンダーやポスターの星空のようには肉眼では見えません。たとえ望遠鏡を使っても。。
本やカレンダーの写真のように見えないのはいくつか理由があるのですが、一番大きな理由は、写真は長い時間光を貯めることが出来るという点!
他にも肉眼とフィルム(今はデジタルカメラなので受光素子ですね)の特性の違いもあります。
弱い光を長い時間かけてフィルム(CCD)に焼き付けているので、肉眼では見えない物も写すことが出来るのです。
それでも、木星や、土星などの大きな惑星は、小型の望遠鏡でも模様や形まで見ることが出来るのでものすごい達成感はあるのですが、、その先が難しいのです。
子ども用望遠鏡は扱いが難しい。。自分の見たい星に望遠鏡を向けるだけで一苦労です。
星空散歩をしていくとわかるのですが、、
夜空にたくさんある星のほとんどは、高性能の望遠鏡で見ても、点にしか見えません。(大きな望遠鏡で見ると明るくは見えますが、やっぱり点にしか見えません。。)
専門的に観察すると星による違いと言うのはあるのですが、、
一般人が見ると、惑星以外のどの星を見ても、ただの点にしか見えないので正直な所あまり面白くないのです。
さらに難しい問題が、子どもが買ってもらう入門用の望遠鏡は、
「取り扱いが難しいって事なんだ!」
え!?そうなの?入門用だから、優しく作ってあるんじゃないの?
実は、入門用の望遠鏡は、星を見るのが大変なのです。
何が大変かと言うと・・・
「勝手に星がどんどん動いて、視界から消えてしまう」のです。
どうして、望遠鏡を動かしてないのに星が動いちゃうのかな?
星も、太陽や月と同じように、東から西へ移動しているんだよ。
肉眼で見ている時はあまり感じないのですが、望遠鏡は夜空の一部を拡大していますので、星はどんどん流れて視界の外に消えていってしまうのです。
高級な望遠鏡では、星の動きに合わせて、望遠鏡を動かす、自動追尾システムが付いているのですが、入門用の望遠鏡にはなかなかついていません。
つまり、星が動いたら手動で望遠鏡を動かす必要があるのです。
これがまた厄介。一回視界を飛び出してしまうと、もう一度合わせるのが本当に大変なのです。
うーん。そうなのか。。もっと簡単に宇宙を見ることが出来ると思ったよ。。
星空の楽しみ方は、一つの星を拡大するだけではありません。
天体望遠鏡は、「一つの星を拡大してみるのが得意。」
つまり空のごく一部を切り取ってそのエリアを拡大して見せてくれます。
でも、拡大するという事は、見える範囲がどんどん狭くなるという事。
自分の見ている星の他はほとんど見えません。
もちろん、月や惑星を拡大した見たときの感動は言うまでもないのですが、、星空の楽しみかたはほかにもあるのです。
星座や天の川、星団を見るのなら、双眼鏡が最適なのです。
星空が綺麗な所に行くと、肉眼でも星が綺麗に見えますよね!
運が良ければ天の川が見えるかもしれないし、「すばる」のように肉眼でもぼんやりと見える星団(星が集まっている所)が見えるかもしれません。
ものすごい条件の良い所なら、アンドロメダ銀河という、銀河系のお隣にある銀河もうっすらと見える場合もあります!
こんな時、
「もう少しだけでいいから目が良く見えたらもっときれいに星空が楽しめるのでは?と思いませんか?」
そんな時に役に立つのが「双眼鏡」なんです。
倍率も控えめな双眼鏡だったら、手で持って星空散歩をするのに最適。
天体望遠鏡のように細かいセッティングをする必要もありません。
双眼鏡を自分の見たい方向に向けるだけでOKなのだ!
でも・・倍率を上げないと細かい部分は見えないんじゃないの?
確かに、双眼鏡では、木星の模様や土星の環は見えませんが、それ以上に見える物があるのです。
星が集まっている星団や、天の川を双眼鏡で見ると何とも言えない美しさがありますよ!
もう一つ大事な点が、双眼鏡は「二つの目」で見ることが出来るという点なんだ!
当たり前じゃないか!と思われる方もいるかもしれませんが、普通の天体望遠鏡は筒が一つしかないですよね。。つまり片目でしか見ることが出来ないのです。
普段二つの目で見ている人間が、単眼の天体望遠鏡で見るというのはかなり難しいのだよ!
それに対して双眼鏡は、両目で見ることが出来るので、とっても自然に星空を楽しめるというわけです。
ただ、双眼鏡と一口で言っても、いろいろな種類が販売されていますよね?
子どもが初めて使う双眼鏡は、いったいどんな物を選ぶのがよいのでしょうか?
失敗しない双眼鏡選び! 星空散歩の最初の道具は、超広視界の双眼鏡をお勧めします。
山猫がおすすめする双眼鏡は、皆さんが想像するような双眼鏡とは少し違います。
双眼鏡といったらこんな感じだよね!
もちろん、これらの双眼鏡もすごくよく見えるのですが、初めて使う双眼鏡としては少し倍率が高すぎで、しかも大きすぎだと山猫は考えています。
望遠ズームのついたカメラやビデオを使ったことのある人は思い出してほしいのですが、運動会など、遠くの物や人を拡大して撮影しようとすると、手振れが気になりますよね。
さらに、高倍率で撮影しようとすると、どこに我が子がいるのか、なかなか見つけられないのです。
倍率が高いと、どこを写しているのか分からなくなってしまう事があるよ。。
つまり、倍率が高い双眼鏡は、それだけで扱いが大変なのです。
(それに重量の重たい双眼鏡はずっと持っていると疲れます。。)
それよりも、こだわりたいのが、双眼鏡の明るさ。
双眼鏡の明るさは、一般的な双眼鏡(ケプラー式)では前面のレンズの大きさで決まります。(対物レンズが大きいほど明るい)
このレンズの大きさは光を集める能力に関係するので、暗い星空を見る場合は出来るだけ大きなレンズが付いているのが良いのです。
ただ、この記事で紹介している星空観察用双眼鏡は、ガリレオ式という方式を採用しているのですが、この方式の双眼鏡は、かなり計算方法が異なります。(倍率が高いほど集光力がアップ!)
つまり、子どもが最初に使う双眼鏡の条件は以下のようになります。
・倍率は低め
・出来るだけ視野が明るい事。
・全体のサイズはコンパクト!
・視界が広く、端までキレイ!
つまり、自分の目の延長にあるような双眼鏡が望ましいのです。
まるで自分の目がグレードアップしたかのような双眼鏡があります。
ここまで読んできて、なんだか一般的な望遠鏡の宣伝文句とだいぶ違うな!
と思う方も多いと思います。。
大体、子ども用の望遠鏡のカタログには、100倍とか200倍とか、とにかくすごい倍率が出ますよ!という事がデデンと載っていますからね。
それに対して、山猫がおすすめするのは、一言で言ってしまえば、自分の目をグレードアップさせたような双眼鏡。
普段の目が少し良くなっていろいろな物が細かく見える。そんな双眼鏡です。
だって、星空って、条件の良い所に行けば肉眼でも息をのむくらい美しいじゃないですか!それがもう少し綺麗に見えたら・・・
考えただけでわくわくしてきませんか?
ちょっとだけパワーアップさせただけで、星座の形はよく見えます。
倍率が低く、視界が広いですから、どこを見ているのか迷子になる事もない。
ちょっと地味ではありますが、星空を楽しむ道具という観点で見ると、決して悪くない製品だと思います。
なるほどー。いつでもどこでも気軽に使えるのもプラスポイントなんだね!
結局どんなすごい物でも、使うのが億劫になってしまったら意味が無いのだ!
では、山猫がおすすめする、星空観賞用双眼鏡をご紹介します。
星空観賞用双眼鏡はいろいろあるけれど、山猫がおすすめ品はこれ!
星空観賞用双眼鏡を作っている会社はいくつかあるのですが・・・
山猫が一番いいなと思ったのが、
笠井トレーディングと言う会社が作っている双眼鏡。
数字的なことはよくわからないのですが、とにかく見え方が自然で、隅から隅までくっきり見えます。
笠井トレーディングは4種類の星空観賞用双眼鏡を作っていて、どれもおすすめなのですが、性格がちょっと違います。
入門用にお勧め。調整が簡単で扱いやすいのが、CS-BINO 2×40
笠井トレーディング 2x40mm 星空観賞用双眼鏡 CS-BINO 2×40
どちらかと言うと、双眼鏡と言うよりはオペラグラスの親玉という感じ。
前面のレンズは大きいのにものすごいコンパクトなのが特徴です。
そして倍率は2倍!
さらに、この双眼鏡、ある程度の近視の人でもピントが合うように工夫されているのです!
-4.5ディオプターまでのレンズを付けている人であれば、眼鏡をとってもピントを合わせることが出来るのです。
ディオプターという単位は、眼鏡やコンタクト以外では使わないのでよくわからないよ!
という人もいると思います。
基本的に近視を補正する眼鏡は(マイナス**ディオプター)と表すのですが、-4.5D(ディオプター)と言うのは、それなりにきつい近視の方。
山猫は、裸眼視力0.09の近視なのですが、-3.0D(ディオプター)の眼鏡を使っています。
まあ人によって、どのレンズでどのくらい矯正できるかは違うのですが。。
このタイプの双眼鏡は、眼鏡を掛けると視野が狭くなってしまうので、出来れば裸眼がコンタクトで使用したいのですが、この笠井トレーディング 2x40mm 星空観賞用双眼鏡 CS-BINO 2×40は、近視の人でも裸眼で使えるとても便利な双眼鏡なのです。
(実際に星空を見ている時は、眼鏡と双眼鏡をとっかえひっかえするので結構忙しいのが弱点です。。)
性能は最高。ちょっと調整が難しいけれど、しっかりセッティングできるのなら、WideBino28 ワイドビノ28がおすすめ
笠井トレーディング 2.3x40mm 星空観賞用双眼鏡 WideBino28 ワイドビノ28
基本的なスペックは、CS-BINO 2×40とよく似ているのですが、さらに性能を追求したのがこのモデル。
覗き口のレンズが小さくなっていたり、使い勝手は、CS-BINO 2×40の方が良いかなーと思うのですが、とにかく、性能はすごいの一言。視界も嘘みたいに広いですしね。
倍率は、2.3倍とCS-BINO 2×40と比べてちょっと高いですが、横に二台置いて比べなければわからないレベル。
また近視の対応能力も、-6ディオプターまで広がっているので、かなりの度数の人でも裸眼でピントを合わせることが出来るのです。
CS-BINO 2×40の「強化型」星空観賞用双眼鏡 CS-BINO 3×50
CS-BINO 2×40を、全体的にパワーアップしたのが、CS-BINO 3×50
特筆すべきは、全面のレンズ(前玉って言ったりします)の直径が40mm → 50mmにアップしている点!
※この製品は、ワイドビノ28の上位機種ではなく、CS-BINO 2×40の強化版と考えた方が良さそう。
接眼レンズの仕様など、使い勝手はCS-BINO 2×40に似ています。
もっとも、この双眼鏡が採用している、「ガリレオ式」という方式では、レンズの大きさ=明るさ にはならないのですが・・・
倍率は、ちょっと上がって3倍になっていますが、まだまだ低倍率の部類。
ちょっと重たくなってるね・・・まあレンズが大きいから仕方ないね。。
レンズが大きくなっている分、CS-BINO 2×40(230g)より重たい 285g
軽量コンパクトが魅力のCS-BINO 2×40を選ぶか、性能重視のCS-BINO 3×50を選ぶか、、
迷うところだね!
笠井トレーディング 3x50mm 「強化型」星空観賞用双眼鏡 CS-BINO 3×50
近視の補正能力は、-4.5Dまで。。これはCS-BINO 2×40と同じです。
子どもにはちょっと重たいかなーと思うけど、、
大人だったらこちらがおすすめ!
大切な人へのプレゼントにいかがですか?
圧倒的な「超広視野」星空観賞用双眼鏡の真骨頂 Super WideBino36 スーパーワイドビノ36
もともと、広い視野が特徴の星空観賞用双眼鏡ですが・・・その中でも圧倒的な視野角を誇るのが、 Super WideBino36です。
レンズ有効径:53mm ・倍率 2倍とレンズ口径が大きくなったのに、倍率は、ワイドピノ28よりも下げて、明るさ・広視野重視の設計となっています。
これだけ、視野が広いと、双眼鏡をのぞいているという感じがどんどんなくなっていきます。とくに、夜間はあまりにどこまでも星空が広がっているような不思議な感覚になる双眼鏡でした。
さらに、対物レンズの先端にはM56サイズのフィルターが取り付けられるネジが切ってありますので、星空観測用のフィルターを取り付けることも可能です!
笠井トレーディング 2x54mm 「超々広角」星空観賞用双眼鏡 Super WideBino36 スーパーワイドビノ36
いろいろなメーカーの星空観賞用双眼鏡をのぞいてきたけど、この双眼鏡をのぞいた時は、ちょっと一歩先の世界にきたなあと思ったよ。
ちなみに近視の補正能力は最大、-5Dとなっています。
ただ、この双眼鏡は、眼鏡との相性が比較的良いのも特徴。眼鏡をかけたままでも最大視野の8割程度は見ることができるとの事なので、眼鏡ユーザーは、眼鏡をかけたままでも楽しく事ができますよ。
もちろん、眼鏡なしのほうが視野が広くて美しい星空が見られるのだけどね。双眼鏡をのぞくたびに眼鏡をはずすのはしんどいという方は、そのまま見ることもできるんだよ!
今日のまとめ 星空観察双眼鏡の感想
今日は、星空観察に最適な一風変わった双眼鏡を三種類ご紹介しました。
実は、この双眼鏡星空だけでなく舞台の観劇でも大活躍。
(まさにオペラグラスですね)普通のオペラグラスよりもはるかに視界が広いので、舞台の隅々まで同時に見ることが出来る優れものなのです。)
しかも、明るくて、クリア。
ただ、視界が広くて、明るいとなると、昼間の屋外で使うのはちょっと怖いかもしれませんね。。
どうしても太陽が視界に入ってきてしまいますから。。
使う時は太陽の方を見ないように気を付けて!
子どもの天体望遠鏡をせがまれたら、まずこの双眼鏡で星空散歩の楽しさを十分味わってもらってから考えるというのが山猫のおすすめの方法!
いきなり天体望遠鏡を買っても、取り扱いが難しくて、そのまま使わなくなってしまう可能性がとっても高い。。
いままで、物置のこやしになっちゃった望遠鏡を数多く見てきたよ。。
山猫の願いは、一人でも多くの子どもに星が好きになってほしい!という事。
普段見ている夜空を、数段グレードアップしてくれる、星空観察用の双眼鏡。
この双眼鏡をもっていたら、夜空を見上げるのが楽しみになりますよ!
天体望遠鏡は、双眼鏡で星を見る事に慣れてから!
星空観察の沼にどっぷりはまってからでも遅くないのだ!
双眼鏡の観察に慣れてきて・・・やっぱり「天体望遠鏡が欲しい!」と言われたら・・・
星空観察双眼鏡も良いけれど、もうちょっと高倍率の双眼鏡が欲しいなと言われたら・・
星空観察双眼鏡よりも、もっと簡単に、もっと手軽に星座観察をする方法はないの?という方は、
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
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